『ざくろ』は相変わらずのおいしさでした♪ ふわふわのスポンジのなかに上品な甘さのミルキーな生クリームがたっぷり。そしてスポンジのうえには大粒のイチゴ。決して派手さはない究極にシンプルというか素朴なケーキなんだけど、それだけに素材の良さや丁寧につくられていることがわかるケーキなのです。ごちそうさまでございました~。そして、何十年もこの味を守り続けているその姿勢に敬服でございます。
『ママのえらんだ元町ケーキ』 (元町本店)
住所:神戸市中央区元町通5-5-1
TEL:078-341-6983
FAX:078-341-8178
OPEN:8:30~19:00
定休日:水曜
保安官とその助手たちが牧場主ブラッグに殺され、ブラッグ一味の横暴を止める者もいなくなったアメリカ西部の町アパルーサ。町の有力者たちは腕利きのガンマンであるヴァージル・コールとその相棒エヴェレット・ヒッチを新しい保安官として雇い入れた。それから間もなく、町にやってきたアリソン・フレンチという女性に惹かれたコールは、ホテルのピアノ弾きの仕事を彼女に紹介するのだが…。
原題:APPALOOSA
監督:エド・ハリス
原作:ロバート・B・パーカー
脚本:ロバート・ノット、エド・ハリス
出演:ヴィゴ・モーテンセン、エド・ハリス、レネー・ゼルウィガー
残念ながら日本では公開されず、DVDスルーとなってしまったエド・ハリス監督の『アパルーサの決闘』、DVDを週末にようやく観ました! DVDは予約していたから発売後すぐに自宅に届いてたんですが、ロバート・B・パーカーの原作を翻訳本が出てすぐに読んでストーリーを知っていたせいもあり、ゆっくり時間のあるときに観ようと楽しみにとっておいたのです(笑)。
いやぁ、エド・ハリスのヴァージル・コールもヴィゴのエヴェレット・ヒッチも、悪役ブラッグのジェレミー・アイアンズも渋い~っ。わたしは西部劇の映画ってほとんど観たことがないんですが、きっとこれが正統派、西部劇の様式美ってものなんだろうなぁと思わせる、とても端正な映画でありました。ただ、いかんせん映像的に地味ですね(笑)。西部劇が好きな人とか、出演している俳優さんのファンならOKでしょうが、そのどれにも思い入れがないと、展開が淡々としているだけにちょっとしんどいかもしれません。
でもわたしは↑の俳優さん3人とも大好きだったので、とても楽しく観ることができました。コールとヒッチの固い信頼関係がとてもイイです。ふたりともおしゃべりではないので、交わす言葉自体はそんなに多くはないんですが、無言の間やさりげない視線の往復で互いのことを深く理解、信頼しあっていることがうかがえます。ヒッチは常にコールの一歩後ろに控えてコールのフォロー役に回っていて、コールはヒッチがそうやって後ろにいることを当然として疑いなく信じている。アパルーサにたどり着くまでの長い年月、命のかかった修羅場をいく度となくふたりでくぐりぬけてきたことを想像させます。最後まで彼らの熱い関係にほころびは生じず、周囲にいる女性陣も置いてけぼりって感じです(笑)。
数少ない女性キャラクターのひとり、コールが心惹かれるアリソン役のレネー・ゼルウィガーも良かったですよ。アリソンはそのとき、その場所で、一番力を持った男に悪気なく擦り寄っていくタイプの女性で、はっきり云って一部の男ウケはするかもしれないけど同性には嫌われるタイプ。表面的には教養があって上品そうに見えるけど、見る人が見ればすぐに底がわれちゃうような感じ。そんな底の浅さや安っぽさをレネーはうまく表現していたと思います (実はあまり美人じゃないところも含めて)。コールが彼女にのめりこむのも、今まで接したことのないタイプの女性で、彼の学がないという密かな劣等感を“こんな上等な女が自分を頼りにしている”となだめてくれるからと思えば不思議ではありません。
この映画、スペイン映画『アラトリステ』でヴィゴと共演したアリアドナ・ヒルがヒッチの馴染みの娼婦役で出演しているんですが、出番が少なくてちょっと残念だったな~。アリソンなんかよりずっと情に篤そうで人を見る目もある、イイ女なんですよ。もったいな~い! あと、町の有力者のひとりにティモシー・スポールもいました。この人、お顔と体つきになんとなく特徴があるからどんな格好をしていてもすぐわかりますね(笑)。シェルトン兄弟の片割れのランス・ヘンリクセンもほんの少ししか出てませんが印象的でした。
雨なんかまったく降りそうにない、乾いた空気と砂とほこりのなかで繰り広げられる、熱い・厚い男の友情がとても心にしみる (最後のヒッチの決断と行動は本当にカッコいい!)、派手さはないですが渋好みの佳作だと思います。原作の続編『レゾリューションの対決』ではまたコールとヒッチのコンビが登場するようなので、機会があったら手にしてみようと思います♪
●映画『APPALOOSA』の公式サイトはコチラ (英語です)。
●映画の原作本
『アパルーサの決闘』
ロバート・B・パーカー (早川書房)
以前よりお値段がちょこっとだけ上がっていて、一人前2000円、ハーフだと1000円 (いずれも税込) になってました。一人前を母と半分こしましたが、朝食なら半分でも充分すぎるほどです。相変わらずお肉がジューシーでやわらか~い! このヘレカツを受け止めるパンもさっくりしてておいしい。軽くトーストしてあたためるとより一層おいしさが増します。うーん、大満足♪
『新世界・グリル梵 (堂島店)』
住所:大阪市北区堂島2-1-34 大西ビル3階
TEL&FAX:06-6347-5007
OPEN:17:00~25:00
定休日:土・日・祝祭日
サイトはコチラ。
オートボットとディセプティコンの戦いから2年。サムは大学進学を期に生まれ育った町を出ることになっていた。恋人のミカエラとの遠距離恋愛に不安はあるものの、新しい生活に期待を抱くサム。一方、地球に残ったオートボットたちは米政府に協力して対ディセプティコンの精鋭部隊NESTを組織し、世界中に散らばるディセプティコンの残党と戦っていた。そんなある日、サムは先の戦いで争いの元となった“キューブ”のかけらを発見し、それに触れてしまうのだが…。
原題:TRANSFORMERS: REVENGE OF THE FALLEN
監督:マイケル・ベイ
脚本:アーレン・クルーガー、ロベルト・オーチー、アレックス・カーツマン
出演:シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョシュ・デュアメル
マイケル・ベイ監督の『トランスフォーマー/リベンジ』を観てきました~。いやはや、前作の『トランスフォーマー』も大概にぎやかな映画でしたが、続編はさらにそれがパワーアップ! 上映時間の80パーセントくらいはなにかしらが爆発してたんじゃなかろーか(笑)。ド派手で楽しい、退屈する暇のない映画でした。でもちょっと尺が長いかも (上映時間150分)。とにかくドッカンドッカン、常に動きがある映画なので、最後は観てるほうも気力を必要とさせられる感じなんですもん。
『トランスフォーマー/リベンジ』の公開に先立ってテレビで前作が放映されましたが、その放送を観た人がことごとく、「『トランスフォーマー』っておもしろかってんね~。映画館で観ればよかったわ。『リベンジ』は観にいこうかな」と云ってたのが印象的でございました。それでもって、「そうそう、こういうアクション映画は映像と音の迫力が段違いの映画館で観るのがお勧めよ~!」とプッシュするわたし。別に映画会社の回し者じゃないんだけど、スクリーンで観たほうがより楽しい映画というのは確実にあって、この『トランスフォーマー』のシリーズはそのタイプの映画だと思います!
前作と比べてオートボットとディセプティコン、両陣営の金属生命体の種類が増えて、それらのトランスフォームが凝りに凝っているのがすごい。お調子者の小型犬?みたいなのやら気難しいおじいちゃんやら、個性的な面々が登場して楽しかった。ただ、人間そっくりにトランスフォームできるタイプは不要でしょう。あくまで“無機物”に変化できるのが彼らの特徴だと思うので。そして、彼らが絡み合って戦いだすと、動きが早すぎて目で追いきれなくなってしまうのは難点ですね。重量級クラスの対決は迫力が充分に伝わってくるし、前作よりスローモーションが増えて、多少観やすくはなった気もするけど、最終的には金属の塊がスクリーン中をゴロゴロしてるようにしか見えなくなるという…(笑)。
キャラクターたちも前作から引き続き登場している人がたくさんいて、特にジョン・タトゥーロ演ずるところのシモンズ“元”捜査官の再登場はうれしかった~。イヤミでウザったい敵役から今回はサムたちに協力してちょこっと役に立つキャラになってて、でもマヌケで失礼なところは変わりがなくて安心しました(笑)。ミーガン・フォックスのミカエラが、今回の初登場シーンからやたらにセクシーなのも、いっそ笑えるくらいでしたな。全体的に「ちょっとやり過ぎ、サービス過剰なんでは…?」と思えるところまでやっちゃうのがマイケル・ベイ印って感じですね~。
ストーリー的には特にひねりがあるわけじゃないから、ところどころに入る下品な下ネタシーンなどお笑い要素で息を抜きながら、迫力の映像を思考停止状態で素直に観ているとどんどん話は盛りあがっていきます。そして、とんでもない数の犠牲者を出そうと容赦なく世界遺産が破壊されようと、そんなこと一切お構いなしでさわやかなラストが待っていて、フィクションならではのこの強引さがスバラシイ (←褒めてるんです、一応。/笑)! こういう映画は細かいことを気にせず楽しんだ者勝ちというわけで、わたしとしてはとっても満足いたしましたです、ハイ。
●映画『トランスフォーマー/リベンジ』の公式サイトはコチラ。
●前作のDVD
『トランスフォーマー』
監督:マイケル・ベイ
脚本:アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー
出演:シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョシュ・デュアメル