映画や本の感想アレコレ。ネタバレにはほとんど配慮してません。ご注意! 


by nao_tya
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〔ストーリー〕
コルター・スティーヴンス大尉が目覚めたのは通勤列車のなか。目の前の座席の女性が親しげに話しかけてくるが、コルターは彼女にまったく見覚えがない。アフガニスタンで兵役についていた自分がなぜこの場にいるのかわからないコルターは混乱するが、間もなく列車は大爆発を起こしてしまう。再び気がつくとコルターはカプセルのなかにいた。モニターに現れたグッドウィン大尉は、コルターがシカゴで起こった列車爆破テロ犯の次なる爆破を防ぐ任務に就いているのだと説明するのだが…。


原題:SOURCE CODE
監督:ダンカン・ジョーンズ
脚本:ベン・リプリー
出演:ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ

 レディスデイにダンカン・ジョーンズ監督の『ミッション:8ミニッツ』を観てまいりました! 本当は週末に観にいくつもりにしてたんだけど、『スーパーナチュラル』第6シーズン鑑賞に没頭してしまい、予定を変更したのでありました。普段は仕事帰りに映画を観ると帰りの足がなくなっちゃうんですが、この映画は上映時間が93分とコンパクトなので余裕だったのよね~。

 映画の中身は短い上映時間に比例するかのようにキュッとまとまって中だるみする箇所もなく、最後までハラハラしながら楽しんで観ることができました。わたしはまったくの文系人間だから、「量子力学」とか云われても?マークが頭のなかを乱れ飛ぶばかりで、ラトレッジ博士の説明する“ソース・コード”も、理屈を聞くだけでは「も、もう1回説明して~っ」という感じなんだろうけど、ストーリーに乗っかって示されると、なんとな~くわかったような気がするんですよね (あくまで“気がする”だけなので、人には説明できない…)。

 主人公のコルターは、列車の爆発事故が起きるまでの8分間を何度も何度も、数え切れない回数体験するわけですが、毎回違うアプローチを試みて、少しずつ列車爆破犯を突き止めていくところがまずおもしろいです。同じ場面を繰り返しているようでありながら細かい部分が少しずつズレていて、さっきは伏せられていた部分が見えてくる、というのは『バンテージ・ポイント』とちょっと似てるかな。『バンテージ・ポイント』はまったく同じ時間軸を違う角度から見ていく映画で、起こる出来事が変わるわけではないんだけど、回を重ねるごとに事件の核心に近づいていくというのは同じだよね。

 爆破テロ事件の犯人究明のほかに、コルター自身の記憶の欠落の謎、実際の彼は今現在どこにいるのかという疑問も加わわってきます。コルターがけっこう短気で、ほかの乗客にたいして高圧的というか攻撃的なのがどうもうねぇ、とは思ったんですが、8分間という制約のなかで動かなければならない焦りを考えるとしょうがないのかも。モニターをとおしての会話のみで、作戦のオペレータ役であるグッドウィン大尉とコルターが信頼関係を結んでいく様子も良かったです。

 ただですね、コルターがクリスティーナに惹かれていく、というのは実際のところどうなんだろう? クリスティーナはコルターのことをショーンと思ってるんだからいいんだけど、こういう不安や焦りが心を占めている緊迫した状況のなかで、コルターがそういう心境になるっていうのは、少々強引な気もするのです。たった8分間でも何十回とその8分を繰り返していけば、多くの時間を一緒に過ごしたことにはなるわけなんだけど、あまりにもアクション映画のお約束 (危険のなかで出会った男女が惹かれあう、というヤツ) 過ぎないかい?

 それと、映画を観終わったときはおもしろかった~、ハッピーエンドでよかったわぁと思ってたんですが、あとから徐々に“でも、なんかおかしくない?”というモヤモヤが出てきちゃったのです…。だって、コルターが作り出した未来では、コルター自身は爆破を未然に防いだという自負をもって、ショーンとしてクリスティーナと結ばれて生きていけるんだから確かにハッピーでしょう。でも、ショーンという歴史の先生の自意識は消えてしまうわけですよね? 爆破が起こってしまえばショーンは死んでしまうんだからしょうがないのか? でもほかの乗客は助かって自分の人生を生きていくのに、なんでショーンだけ貧乏くじ!? ショーンひとりが気の毒で納得いかんっ! と、帰りの電車でひとり怒っていたのでした(笑)。

 わたしとしては、この『ミッション:8ミニッツ』はかなりおもしろい映画だと思ったし、好きなんだけど、最後にこの“納得いかない感”が残るのがなんとも残念で…。ご覧になったかた、この点はどう思われました!?

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# by nao_tya | 2011-11-15 20:59 | 映画感想etc.
 ようやく、よ~やく! 海外ドラマ『スーパーナチュラル』第6シーズンを全話観終えました~っ。DVDボックスは予約していたので手許に届いたのはかなり前なのですが、なかなか観る気になれず先送りしていたらいつのまにやら11月に…。

 観る気になれなかった理由ってのはたいしたもんじゃなくて、第5シーズンで第1シーズンから続いてきた一連の流れ (ウィンチェスター一族にまつわる諸々とか) にひととおり説明がついちゃってたから。ルシファーやミカエルと地獄に落ちたはずのサムも、第5シーズンのラストであっさり復活してるのがわかってたし、なんとなく観るテンションが落ちちゃったんですよね~。
 
 で、観はじめるとやはり最初はこちらの気持ちの問題なのか、なんだか展開がもったりしているように感じられて、前シリーズまでのように続きが気になってしょうがないということもなく…。とろとろペースで鑑賞を進めておりました。魂なしサムに可愛げがなかったのも大きいかな。でかい図体をしていながら弟気質のせいか、常にいろんなことにワタワタ・オタオタしているのがサムの魅力なのに、魂なしサムは狩のためなら人を犠牲にしても一切お構いなし。ディーンやボビーへの仕打ちなんざかなりひどいもんで、この3人の擬似親子的な繋がりが大好きなわたしとしては、非常にさみしい前半戦でありました。

 しかし、黙示録の四騎士のひとり (という数え方でいいのだろうか…?)“死”の協力で、サムに魂が戻った後半戦からはどんどんおもしろくなりました! 週末に一気見しちゃった。カスティエルはもちろん、クラウリーやバルサザールなど前シリーズからのキャラクターの出番も多くなって、煉獄をめぐる争いに焦点がしぼられたせいもあると思います。“マザー”がさしたる抵抗もなくあっさり退場しちゃったのは拍子抜けしちゃったけど。今回のラスボスじゃなかったんか~い!?

 スーパーナチュラルならではのコミカルなエピソードも相変わらず楽しかった! しかし「もう1つのスーパーナチュラル」はちょっとやり過ぎ感がなくもないですねぇ。いや、楽しかったんだけど、ディーンやサムがドラマ本編で現実世界にやってくる設定というのはかなり内輪ウケっぽいというか、俳優さんのディープなファン向けっていう気がするから。マンガとかでいうと、連載が終了したあとの番外編、単行本に書き下ろしで収録されている小話、あるいはファンがつくった同人誌みたいな雰囲気があるというか (←我ながらわかりにくい喩えだこと)。

 あと、スーパーナチュラルは死んじゃったキャラクターを再度登場させるのがわりとたやすい世界観なので、うまく使えば妄想がかなり刺激される、“もし○○だったら…”なエピソードができるんだと思ったのは「沈まぬタイタニック」。エレンがボビーと再婚するって意外性があったけどふたりが並ぶと違和感なかったです。実際にそうなってたとしても受けいれやすいアイデアだったと思うわ~。ジョーが会話のなかだけで実際に登場しなかったのも良かったと思う。ただ、本当に死者を復活させるのは頻繁にやるとご都合主義が過ぎて、全体的に緊張感がなくなるだろうから難しいところですね。サムとディーンはすでに複数回生き返ってるし。でもトリックスター (ガブリエル) には復帰してほしひ…。

 第6シーズンのラストは、キャスが“俺様神様”の超上から目線な天使になっちゃって、次なる展開が楽しみです。お人よし天使だったキャスに戻ってくれるのでしょうか。スーパーナチュラルの場合、この設定を長くひきずるかあっさり2~3話で終わらせちゃうのか、まったく予想がつかないです。第7シーズンを日本で観ることができるのはまだ先だから待ち遠しい! このワクワク感、第5シーズンの終わりにはなかったものです。ひと区切りついたスーパーナチュラルがまた違う展開を見せてくれたということですね~。ただ、ここ3シーズンほど話が壮大になりすぎてる気もするので、もうちょっと原点回帰したほうがよくない? とは思うのでありました。
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# by nao_tya | 2011-11-10 12:05 | ドラマ感想etc.
 伊坂幸太郎さんの『モダンタイムス』(講談社文庫版) を読みました~。伊坂作品は大好きなんですけど、本棚ダイエットのために文庫に落ちるのをずっと待ってたんです。ひさしぶりの伊坂ワールド、堪能いたしました。

 主人公はシステムエンジニアの渡辺拓海。会社の先輩・五反田が失踪してしまったため、彼が「ゴッシュ」なる会社のシステムを改良する業務を引き継ぐことになります。問題のシステムはどうやら出会い系サイトで使用されているらしいのですが、簡単な仕様書しかないのでプログラムを解析をしたことからおかしな事態に巻き込まれていってしまいます。

 伊坂さんご自身があとがきで述べておられるとおり、『ゴールデンスランバー』とは双子のように似通ったものがあり、読むとどうしても比べてしまいます。どちらも国家権力というか、巨大な力に主人公が翻弄される、巻き込まれ型サスペンス (こんな言葉ある??) ですが、娯楽性という観点からは『ゴールデンスランバー』にわたしは軍配をあげちゃうかなぁ。でも、『モダンタイムス』は得体の知れない力に個人が押しつぶされそうになる“怖さ”という意味では『ゴールデン…』より勝ってる気がします。

 あと、やっぱりキャラクターがどの人も強烈に個性的で楽しい。本当に平凡そうな渡辺さんでさえ、まさに拷問されている最中に「勇気はあるか?」と聞かれてとっさに思い浮かんだこたえが「実家に忘れてきました」(笑)。この状況でこのこたえ、フツーの感覚ではまず出てこないですよね。そして、物語の冒頭に出てくるこの印象的な「実家に忘れてきました」というこたえが、ラストで変化するのがまた上手いのです。夫婦愛ですよ~。

 渡辺さんの奥さんである佳代子さんの職業や背景とか渡辺さんの浮気相手とか、謎のままのでもやっとした部分も残されるけど、読後感は不思議にすっきり。社会や国家というシステムが産み出す流れに対して個人ができることなんて本当に小さい。いや、ないに等しいかも。それでも自分の手でできることをやろうと試みる主人公たちは、みっともないところもいっぱいだけどカッコよかったです。やれることをやったあとなら、逃げるのも見ないフリして目を逸らすのも勇気だって納得できました。

 単行本が出版された当初は、播磨崎中学校、安藤商会、個別カウンセリングなどなど、物語に出てくるキーワードで検索するとおもしろい特設サイトにたどりついたみたいですが (えぇ、もちろん検索しましたとも~/笑)、いまは消えてしまってるみたいですね、残念~。あと単行本と文庫では、とある事件の真相が改変されているそうな。ストーリー自体に変更はないらしいので、今度そこの部分だけ単行本を立ち読みしにいこっと (貧乏人でスミマセン…)。
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# by nao_tya | 2011-10-27 21:18 | 読書感想etc.
〔ストーリー〕
 札幌・ススキノで探偵業を営む“俺”は、ある夜いつものように事務所がわりにしているバーで1本の電話を受けた。“コンドウキョウコ”と名乗るその女は、「ミナミという弁護士に去年の2月5日、カトウはどこにいたかを尋ねてくれ」と依頼してきた。早速ミナミに会いにいった“俺”だが、ミナミはカトウという男にもコンドウキョウコという名にも心当たりはないという。ミナミの事務所をあとにした“俺”は何者かに連れ去られ、雪に埋められてしまうのだが…。


監督:橋本 一
原作:東 直己
脚本:古沢良太・須藤泰司
出演:大泉 洋、松田龍平、小雪

 秋は祝日が多いのがうれしいですね! 今回の三連休、1本は映画を観にいきたいゾ、ということで橋本一監督の『探偵はBARにいる』を観てきました。公開終了が間近なのか、上映している劇場が少なくなってきていて、最近開業した大阪ステーションシネマへ初めてお邪魔しました。ここ、JR大阪駅の駅ビルにあるので便利なはずですが、劇場にいくためのエレベータがくるのがおそろしくおっそい!! エスカレータ利用を推奨してるっぽいのですが、最短のエスカレータだと一旦野外に出る仕様になってるんだよね。天気や陽気がいいときはかまわないけど、冬の雨の日とか最悪だと思うの。ちょっと問題アリだと思いますよ。

 とまぁ劇場に関しては不満はありますけれど、映画そのものはなかなか良かったです。おもしろかった。東直己さんの原作は読んでないので原作の雰囲気を再現しているのかどうかはわかりませんが、ハードボイルドななかにも気の抜けた笑いどころが入ってて、シリアスな部分とコミカルな部分のバランスのとり具合がうまいと思います。レトロで渋いバーがあって、そこを根城にしている探偵と相棒がいて、謎めいた美女に翻弄されて、不気味な悪党と戦う。なんとも古典的なハードボイルドの要素てんこ盛り、昭和テイスト満載なのに、悪い意味での古さは感じなかったのはこのバランス感覚のなせる業なんじゃないかな~。

 そして、主人公である探偵の“俺”を演じる大泉洋さんがびっくりするくらいカッコいい! もともと彼が持っているシリアスに演じていてもどこかとぼけた軽妙な雰囲気が、映画のなかで最大限に活かされている感じ。それだけでなく、真実がわかって電車のなかでうずくまる表情とか良かったわぁ。探偵の相棒・高田役の松田龍平さんも、チャカチャカとにぎやかで熱い大泉探偵と対照的な、飄々としている (というより単にぬぼ~っとしていると云うべき?) 冷めた、でも腕っぷしはとんでもなく強いキャラをうまく作ってました。“俺”と高木の掛け合い、すごく息があってます。

 周りを固めている俳優さんたちも芸達者な人が多いですね。情けない父親役の有薗芳記さんとか、出番は少ないけどすごく印象的。あと、カトウ役の高嶋政伸さんは相当気色悪い~っ。これって役者さんとしてすごく上手だってことでしょうが、ほら、高嶋さんいまプライヴェートでいろいろゴシップが出てきてるから、この役が板につきすぎて本人のイメージが悪くなるのではないかと勝手ながら心配になってしまった…。キーパーソンの沙織役は本当の美女でないと説得力がない役どころだけど、小雪さんならまったく問題なしでしたね~。ウェディングドレスで拳銃をかまえる姿、美しすぎます。

 霧島が殺害されるときに沙織が携帯を忘れたエピソードがあったり、写真でしか出番のない近藤京子の異父妹をわざわざ吉高由里子にして注目させたりしたのは、沙織が悪女かどうか混乱させようという仕掛けだったのかな? それでも核心はわりと早い段階で、ミステリを読みなれている人ならわかってしまうと思います。そもそも電話の声が…(笑)。でも、わたしは今回ミステリとしての弱さは気にならなかったですね。軽快に進んでいくかと思えた物語のなかに、突然ドーンと落とされる重たい現実や痛いシーンで緩急をつけてあるし、“俺”の探偵としての使命感とか熱さに最後までぐいぐい引っ張られていきました。スタントなしで役者さん自身ががんばったという雪のなかのアクションも迫力があって、映画として見ごたえありました。

 そうそう、おまけのようなエピソードに「次までには考えとくよ」 (だったかな?) なんていう高田のセリフがあって続編を匂わせてるなぁと思ったら、最後の最後にちゃっかり第2弾制作決定のお知らせが入っていたのには笑っちゃいました~。すごく楽しみにしてます。次もぜひ探偵と相棒のコンビは変更なしでお願いしたいですね。そして、公開までには原作を読んでおきたいです。でも、調べてみたら原作の「ススキノ探偵シリーズ」、すでに既刊が12冊もあるんだね…。最近本棚のダイエットに励んでるのにまたリバウンドさせるのはどうなんだ…。でも気になるの、読みたいの…。な、悩むなぁ…。

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●映画の原作本
 『バーにかかってきた電話
   東 直己(ハヤカワ文庫)
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# by nao_tya | 2011-10-09 21:00 | 映画感想etc.
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 先日スーパーにいったとき、鮮魚コーナーで生筋子を発見! 早速お買い上げして自家製いくらのしょうゆ漬けをつくりました。筋子ひと腹で200グラムちかくあったので、かなりの量のしょうゆ漬けが完成。ほかほかご飯にたっぷりイクラちゃんを乗っけて、ひとり“いくら丼祭り”です (母はイクラがきらい)。うひょひょひょ♪ 大変おいしゅうございました! 
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 また作るときのための備忘録。
  *やわらかく仕上げたいのなら、筋子をほぐすときや洗うときは塩水で。
  *醤油はできたら刺身醤油を。味にコクが出る。
  *酒は煮きること。
  *漬け汁は、醤油3:みりん1:酒1の割合で。
  *みりんの代わりにカツオだしを入れてもいい。


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# by nao_tya | 2011-10-05 12:55 | 食べものたち