映画や本の感想アレコレ。ネタバレにはほとんど配慮してません。ご注意! 


by nao_tya
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 週末は前の会社で同期だったMちゃんと、少し早い忘年会にいってきました♪ 昨年秋に退職したMちゃんがめでたく(?)再就職した会社が堺筋本町にあるので、以前に食べにきてとっても満足した『Restaurant Mitsuyama (レストラン ミツヤマ)』さんへ再びお邪魔することに。今回も5000円のコース (前菜・パスタ・メインのなかから2品+デザート。料理は人数分にシェアしてもらえるので、ふたりだと2×2で4品楽しむことができます!) をお願いしました。

a0005060_12415847.jpg まずは突き出し。ガラスのお皿がとってもキレイでした。生ハム、プチトマト、マスカルポーネチーズの組合せ。王道ですがやはりおいし~! これを食べてめちゃくちゃお腹が空いていることを自覚してしまいました(笑)。

a0005060_12422117.jpg 前菜は牛肉のカルパッチョ。牛肉がすばらしい霜の入り方で美しい。お肉がとろとろと口のなかでとろけてく~って感じ。薄くスライスされたチーズがほどよい塩加減を加えてくれて、これまた最高!

a0005060_1242391.jpg パスタは2品お願いしました。最初にやってきたのは牡蠣のホワイトソースのパスタ。すごい大ぶりの牡蠣がひと皿に5つくらい入ってました。ゴージャス!! ちゅるんとジューシーな牡蠣でめちゃくちゃウマ~イ。ユリネも入ってるんですが、これがまたほのかな甘みでおいしかった。

a0005060_124329.jpg お次はウズラのラグーとキノコのパスタ。メニューにはウズラが漢字で書かれていて (鶉)、Mちゃんもわたしも読むことができなかったのがちょっと恥ずかしい(笑)。シャクっとしたキノコ、むっちりしたミンチになったウズラ、どちらもソースがよ~くからんで旨みたっぷり!

a0005060_12435220.jpg メインはエゾジカのソテー。ひと皿のボリュームがかなりあって、パスタ2品で満腹に近づいていた胃には苦しい。でもおいしいから食べるのが止められない(笑)。お肉がやわらかくてジューシーで、大満足。

a0005060_12442843.jpg どんなにお腹がいっぱいでもなぜかするりと入ってしまうのがデザートの不思議。5種類のなかから栗のブリュレを選びました。ブリュレの表面、キャラメルの焦げた部分をサクサクと突き崩すのって楽しいですよね(笑)。濃厚でとろ~りとしたブリュレで、大変おいしゅうございました~。

 前回と変わりなく、落ち着いた雰囲気のなかでゆっくりとおいしい食事を楽しむことができました。料理全体のテイストはガツンと系ではなくふんわりやさしい繊細な味わいと云ったらいいのかなぁ。今回もグラスワインのプリフィックスにしましたが、グラスが空くころをしっかり見計らって次のオーダーをとりにきてくれるし、気配りがとても行き届いてます! またぜひお邪魔したいと思いま~す♪
 
a0005060_12453548.jpgRestaurant Mitsuyama (レストラン ミツヤマ)
 住所:大阪市中央区北久宝寺町2-1-11 アライアンス船場1階
 TEL&FAX:06-6263-0328
 OPEN:ランチ 11:30~14:00、ディナー 17:30~22:00 (L.O.)
 定休日:日曜・祝日の月曜
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by nao_tya | 2008-12-05 23:39 | 食べものたち
〔ストーリー〕
 とある街角の交差点で、一台の車が立ち往生していた。運転していた男性の目が突然見えなくなったというのだ。視界がいきなり真っ白になり、完全に視力を失ってしまったと男性は訴えるが、診察した医師は男性の眼球自体に異常が見つからず原因がわからず困惑する。その後この病は爆発的に広まり、失明した人々は政府の方針で隔離施設へと送り込まれることになるのだが…。


原題:BLINDNESS
監督:フェルナンド・メイレレス
原作:ジョゼ・サラマーゴ
脚本:ドン・マッケラー
出演:ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、アリス・ブラガ

 フェルナンド・メイレレス監督の映画『ブラインドネス』を観てまいりました~! 前作の『ナイロビの蜂』がすご~く良かったので期待してましたが、やはり見ごたえのある映画でした。原因不明のまま次々と視力を失っていく人々が施設に隔離され、劣悪な環境のなかにおかれ、徐々に理性を失いその本能やエゴをむきだしにしていく…。こういうストーリー展開だけを聞くと、なんだか観るのも耐え難い陰惨なシーンの連続を頭に描いてしまいます。

 が、実際に観てみると輪郭がじんわりと周囲にとけこんだような、微妙にソフトフォーカスがかかったような映像の力もあいまって、確かに非常に無残なエピソード、シーンもたくさんあるんだけど、不思議に美しくファンタジックな世界が作り上げられていました。隔離施設にひとりの男性が持ち込んだラジオでみなが音楽に聞き入るシーンや、ラストの医者の家でのシーンなど、とても静謐でおだやかな場面が心に残っています。

 “目が見えなくなる”というのは比ゆ的なものであって、この映画のように視力を失った人間がすぐさま理性を手放してしまうというのは極端な描き方だとは思います。それでも、ほんの少し歯車が狂って小さなきっかけが与えられただけで、人間が作りあげた秩序やルールがあっという間に崩壊してしまうというのも真実で、この『ブラインドネス』はそれを淡々と静かに、そしてじっくりと見せつけてくれました。

 周りじゅうが見えない人ばかりのなかで“目が見える”という圧倒的に有利な立場にいるため、自然にリーダーとしての責任を果たすことになる医者の妻が、その見える特権ゆえに陥っていく孤独というのも切なかった。目が見えないことで人種や年齢を超えて人々が知らずに得ている共感の輪のなかからひとり弾き出されたような恰好になってしまい、一番近しかったはずの夫さえも自分のことを理解してくれないなんて哀しすぎる…。

 この映画の登場人物には個々の名前が与えられていないし、場所や時代も明確になっていません。だからなのか、暴力で人から金品を奪い、女性をレイプし、人を支配することに喜びを感じているような“第三病棟の王”や、相手が見えていないことをいいことにからかい混じりに人を振り回す底意地の悪さを見せる警備兵も含めて、それぞれの人間のなかに少しずつ自分のイヤらしい汚い部分を見つけてるような気がして、ちょっとウツな気分になるところも~(笑)。

 でも、そういう人間の醜さをこれでもか~っと見せつけられたからこそ、目が見えなくなって上辺のものを全部とっぱらって、すがるようにして取り合った手の温かさとか、人の持つ美しい部分がどれほど貴重なものかということはしっかり伝わってきたように思います。失ったときと同じように突然戻ってきた視力を手にしたとき、自分が以前に見えていたときには実はいろいろなことが見えていなかったことに気付いたということを忘れないでいたい、忘れない努力をしなければいけない。実際に自分の目が見えなくなったわけではないけれど、この映画を観てそんなふうに思ったのでありました。物語の中盤はひどく辛い展開でしたが、最後に差し込んだ光は圧倒的です。ただ、人間はすぐに現状に慣れてしまう生き物だから、やっぱり一抹の不安も感じとってしまうんですけどね~。

 あと、映画の内容には全然関係ないけど、映画を観ている間じゅうひっかかってしまったことをひとつ。『ブラインドネス』には“最初に失明した男”として伊勢谷友介さんが、“最初に失明した男の妻”役で木村佳乃さんが出演してまして、このふたりが会話するときには日本語が使われることが多かったんですよね。で、この日本語の会話にもご丁寧に日本語字幕が出てくるんだなぁ(笑)。英語の会話のなかに突然日本語が割り込んでくると、一瞬日本語と判断できなくて意味が取れないこともあるのでありがたいときもありました。でも、字幕で先読みしちゃった日本語セリフをあとから耳で聞くってパターンがほとんどで、なんとも間が抜けた感じになったのも確かだったり…。字幕が出たらとりあえず読むってのがもう身体に馴染んじゃってるもんでねぇ。ご覧になったほかの方々はどう思われたんでしょう??

●映画『ブラインドネス』の公式サイトはコチラ

●映画の原作本
 『白の闇
  ジョゼ・サラマーゴ (日本放送出版協会)
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by nao_tya | 2008-12-01 23:07 | 映画感想etc.