映画や本の感想アレコレ。ネタバレにはほとんど配慮してません。ご注意! 


by nao_tya
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映画感想:『K-20 怪人二十面相・伝』

〔ストーリー〕
 第二次世界大戦を回避した1949年の日本は、極端な貧富の差が生まれ、特権階級が富を独占する社会となっていた。帝都では富裕層ばかりを狙う怪盗・二十面相が世間を騒がせている。サーカス団の花形曲芸師・平吉はひとりの男に、羽柴財閥の令嬢・葉子と男爵で名探偵の明智小五郎の結納の儀の様子を撮影してきてほしいと依頼されるのだが…。


監督:佐藤嗣麻子
アクション監督:横山 誠、小池達朗
原作:北村 想
脚本:佐藤嗣麻子
出演:金城 武、松 たか子、仲村トオル

 三連休の間に1本映画を観てきました~。観たのは佐藤嗣麻子監督の『K-20<TWENTY> 怪人二十面相・伝』。小学生のころの愛読書といえばルパン物、ホームズ物、明智小五郎物だったわたしとしては、映画のタイトルに“二十面相”と入っていればやっぱり気になっちゃって。ちなみに北村想さんの原作小説は未読の状態で観にいってきました。

 観た感想としては、気になるところがなかったわけではないし (金城武さんのセリフ回しとか…/笑)、全体的にテンポがゆるくてまったり感が漂ってる気もしますが、気楽な娯楽映画としては十分及第点の楽しい映画で、なかなかわたしは良かったと思います! 『三丁目の夕日』の白組がVFX担当ということで、第二次世界大戦を回避した1949年の日本という架空世界の、レトロチックなヴィジュアルもかなり凝っていて見ごたえがありました。

 ↑で云ってるように、金城武さんの日本語は滑舌のわるさといまいち棒読みなところがひっかかりますが、黙っていれば二枚目なのに表情や仕草にどこかコミカルなところが漂う、人が好さそうな (騙されやすそうな/笑) 平吉がハマリ役でしたし、仲村トオルさんのちょっと陰険そうな明智小五郎もイイ感じでした。羽柴財閥の令嬢・葉子役の松たか子さんは、世間知らずの深窓の姫君というにはちょっと親しみやすい雰囲気が勝ってる気がするけど、おきゃんでかわいいお嬢さんというのはよく出てたと思います。 主要3人のワキを國村隼さん、小日向文世さんなどなど豪華なメンバーが固めていて安心感もあるし、ほんの1シーンに意外な顔が登場するのも楽しい。

 軍警の警官たちが犯人追跡にわらわら出てくるモブシーンや、葉子さん操るところのオートジャイロのシーンなど、宮崎アニメを実写化したような場面が目につきましたが、これって日テレが製作委員会に入ってるから問題ないのかな(笑)。アメコミ風のオープニングといい、すでにあるものを意識してわざとパロディ風にしてるのかもしれないですし、わたしはおもしろく観てましたけど、“どこかで観た感”が漂うのは否定できないかな~。

 アクションシーンはわざわざアクション監督が別についてることからもわかるように、かなり力が入ってましたね~。ワイヤアクションはもちろん、パルクールもうまく話の流れにとりこまれていてカッコよかったです! 金城武さんも仲村トオルさんもタッパがあるのでアクションシーンがキチッとはいると2割り増しになるので得ですな(笑)。

 明智探偵よりよほど小林少年のほうが推理力がありそうに見えて違和感を覚えさせるので、二十面相の謎に関してはわりと早い段階で予想がついてしまうところがちょっと惜しい。でも、犯人探しのミステリ物というより活劇物として観れば、そのわかりやすさも含めてけっこう出来がいい映画だと思います。江戸川乱歩の二十面相とはひと味違う、和製のダークヒーローとして二十面相を誕生させたのだから、明智探偵のあとを継いだ小林少年と対決する続編を作ってもおもしろいかもしれませんね~。

●映画『K-20〈TWENTY〉 怪人二十面相・伝』の公式サイトはコチラ

●映画の原作本
怪人二十面相・伝

怪人二十面相・伝〈PART2〉
 北村 想 (小学館文庫)
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by nao_tya | 2009-01-12 20:53 | 映画感想etc.