映画や本の感想アレコレ。ネタバレにはほとんど配慮してません。ご注意! 


by nao_tya
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映画感想:『ザ・マジックアワー』

〔ストーリー〕
 港町・守加護 (すかご) を牛耳るギャングのボス天塩の愛人マリに手を出してしまった手下の備後は、命を助けてもらう条件として、幻の殺し屋“デラ富樫”を連れてくることになった。しかし正体不明のデラ富樫を見つけ出すこともできず、期限の5日が迫って追い詰められた備後は、売れない役者・村田大樹を雇ってデラ富樫の身代わりをさせることを思いつく。映画の撮影と偽ってなんとか村田を守加護へ連れてきた備後だが…。


監督:三谷幸喜
脚本:三谷幸喜
出演:佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里

 いや~もう毎日毎日あっついですね~っ! 空調の効いた映画館で映画を観ている間はのんびり極楽気分ですが、いざ自宅に帰ってパソコンを前に感想をまとめようとすると、あまりの暑さに頭がウニってしまい、なにも考えられなくなりますですよ。自室のエアコンはけっこう古いので、微妙な温度調節がきかないし (スイッチを入れると寒いぐらいに冷えちゃう)、電気代も高くつくからほとんど使わないのが敗因ですなぁ (←新しいの買えよ/笑)。

 で、映画の話に戻りまして。三連休中に三谷幸喜監督の『ザ・マジックアワー』を観てまいりました。公開前もしてからしばらくも、とにかく三谷監督 (と主演の佐藤浩市さん) があらゆる番組にプロモーションで登場していたのを目にしてたので、なんかもう観たような気になっちゃってましたが、実はまだだったので(笑)。そんなに大きな劇場ではなかったせいか、場内は7割がた埋まっていた感じでした。公開してから1ヶ月以上経つんだからすごいですよね、これって。

 観た感想は、「かなりおもしろかった~」でございます。劇場の観客全員が思わず大爆笑するところが何箇所もあって、すごく楽しかった。爆笑するだけでなく、「ぷぷぷっ」と噴き出してしまうシーンも多くて、たくさん腹筋と表情筋を使ってきました。ただ、映画を作っている側の“笑わせよう”“楽しくしよう”という意図が過剰すぎて、ちょっと上滑りになってる部分がなきにしもあらず、ってな感じがしなくもなかったかな。ところどころノリ切れない部分が出てきて、スッと自分のなかの楽しいボルテージが下がる瞬間を、やけにくっきり感じてしまったのです。コメディにしては上映時間が長くて (136分)、間延びしてしまったのかもしれません。

 でもまぁそういう瞬間があってもまたぐぐーっとおもしろ度がアップしていくので、全体的にはとても満足感があってハイテンションなまま終わりました。三谷監督の映画や裏方さんに対する熱い思いがびんびん伝わってきました。劇中に出てくる映画もノスタルジックで無国籍な雰囲気が出てておもしろかった。『暗黒街の用心棒』なんて一度観てみたいくらい魅力的~。ちょっとレトロな守加護の町並みのセットもすばらしい! エンディングではこの町のセットを組み立てていく様子が早送りで流れるんですが、よく作ったよなぁと感心。このセット、映画の撮影終了後どうなったのでしょう。もう取り壊しちゃったのかしら。だとしたらもったいないわ~。

 三谷さんの映画作品は話の運びからセリフのひとつひとつまですごく計算されていて、『THE有頂天ホテル』なんかはおもしろいんだけど、その計算がわざとらしさに結びついてちょっと鼻につくような感じでした。でも、この『ザ・マジックアワー』では、守加護という“映画のセットのような”町のなかで起こる物語を、虚構とわかっていながら見せる余裕のようなものがあって、本当に良かったです♪ ほんのチョイ役にこんな人が! というお楽しみがあるのもうれしいよね~。演じてる役者さんたちも自分の役を目一杯楽しんでいる感じで、特に主演の佐藤浩市さんはサイコーでした。この人がこんなにコメディが似合う人だとは…。役者さんひとりひとりに“らしい”役をふりながら、そこに意外性も出してくれる三谷さんは演出家としてもすごいんだな~と改めて感じましたですよ。

●映画『ザ・マジックアワー』の公式サイトはコチラ
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by nao_tya | 2008-07-25 15:45 | 映画感想etc.