映画や本の感想アレコレ。ネタバレにはほとんど配慮してません。ご注意! 


by nao_tya
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

映画感想:『最高の人生の見つけ方』

〔ストーリー〕
 自動車整備工のカーターと実業家で大金持ちのエドワード、ふたりは本来ならまったく接点のなど持ちようもない人生を送ってきていた。しかしガン治療のため入院した病院でふたりは偶然同室になり、同じように余命が6ヶ月だと宣告されてしまう。カーターが作った棺おけリスト (死ぬまでにしたいことを並べたリスト) を偶然見たエドワードが、自分のしたいこと加えてリストの内容を実行しようと云い出し…。


原題:THE BUCKET LIST
監督:ロブ・ライナー
脚本:ジャスティン・ザッカム
出演:ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン、ショーン・ヘイズ

 週末にロブ・ライナー監督の『最高の人生の見つけ方』を観てきました! ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが共演するというのも魅力的だったんですが、実は一番のポイントはおにいちゃん (←ロブ・モローのこと。『NUMBERS』という海外ドラマで兄弟の兄役をやっているのでこう呼ぶクセがついた/笑) が出演していることだったりして…(笑)。この映画の予告を初めて観たとき、「なかなか楽しそうな内容でいいかも~」などとのんびりスクリーンを眺めていたら、突然おにいちゃんのアップが出てきてのけぞっちゃいました! まさに不意打ち。ビックリしたわ~(笑)。まぁ脇役なのでさほど出番は多くなかったですけど、考えていたよりもずっとチョロチョロ顔を出してくれてて満足~♪

 「余命を宣告されたふたりの男が偶然病院で同室になって、それまでの人生で経験したことのないことをする」というのは、10年くらい前のドイツ映画で『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』ってのがあって、この映画はわたしの大好き映画のひとつなんですが (DVDが廃盤になってるの…。再発売してほしいよ~)、この『最高の人生の見つけ方』もなかなか良くて、観たあとはすがすがしい気持ちになれましたです。

 主人公のひとりエドワードは、一代で巨万の富を築きあげた大金持ち。だけど皮肉屋で傲慢で親しい友人もいない。見舞いにくるのは秘書だけという孤独な境遇 (本人、あまり気にしてませんが/笑)。ジャック・ニコルソンは普通の男を演じていてもどこか怖さを感じさせる俳優さんだと思いますが、この映画ではこのエドワードという男をエキセントリックすぎることなく、とってもチャーミングに演じていました。

 エドワードに対するは実直で温厚、家族思いの雑学博士である自動車整備工のカーター。物静かで内省的な男を淡々と、でも存在感たっぷりにモーガン・フリーマンが演じていて、こちらもすごくイイ! ふたりとも適度にリラックスして、お互いの役柄を楽しんでいるように感じました。

 余命わずかという共通点以外はまるで水と油みたいなふたりだから、作った棺おけリストの内容も精神的な満足を得ようとするカーターと、実際的な興奮を欲するエドワードでは本当に対照的です。このふたりが出会って (同室になる理由というのがまたヒネリがきいててオカシイ) 交流することで起こる化学反応に、最初は思いきり笑わせてもらって、最後はじんわりとあったかい気持ちにさせられました。「金ならたんまりあるんだ!」と、自家用ジェットで世界中を飛び回る旅の様子も豪勢だし、一種の目の保養にもなった気が(笑)。

 あと、エドワードの毒舌にはウィットで返し、飄々と自分の仕事をこなす秘書のトマスを演じていたショーン・ヘイズもイイ味出してました。トマスは実は案外エドワードのことが好きなんだろうし、エドワードもなんだかんだ云って無意識でトマスのことを信用してるっていうのがちゃんと伝わってくるので、オープニングのシーンとつながるラストのエピソードも納得がいきます。カーターの奥さん役のビヴァリー・トッドもすごくステキ。手術室へ向かうカーターにキスを送って、不安を必死でこらえて微笑もうとしている表情とか、観てて胸がつまるような気持ちになっちゃいましたよ…。

 棺おけリストを実行できたのはエドワードの財力があってこその話ではありますが、惜しみなくお金をつかって、云ってみれば人生のウサ晴らしをしても、結局最後にいきつくところは家族だということ、自分の家族や自分がしてきたことに誠実に向かい合ったとき、どんな贅沢をするよりも深い満足感が得られるんだろうな、っていうことがすんなりと胸に落ちるお話でした。そして、この映画を観たら自分も棺おけリストを作ってみたくなりますな。

 あと、『かもめ食堂』で出てきたコーヒーをおいしくするおまじない“コピ・ルワック”の謎がこの映画で解けました(笑)! なるほど、「コピ・ルワックのように薫り高くおいしいコーヒーになりますように」、ということだったんですね~。一度は飲んでみたいコーヒーですが、お値段とその製造法を知ってしまうとちょっとためらってしまうものがありますね(笑)。これも棺おけリストに入れておくべきかしら!?

●映画『最高の人生の見つけ方』の公式サイトはコチラ
[PR]
by nao_tya | 2008-05-26 23:45 | 映画感想etc.