映画や本の感想アレコレ。ネタバレにはほとんど配慮してません。ご注意! 


by nao_tya
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映画感想:『紀元前1万年』

〔ストーリー〕
 紀元前1万年。ヤガル族の青年デレーは、幼いころから美しい青い目を持つエバレットと惹かれあい、将来を誓い合う仲になっていた。だがある日、正体不明の騎馬民族たちがヤガル族の集落を襲い、エバレットたち村人を連れ去ってしまう。デレー、村の勇者ティクティク、デレーのライバル・カレンは、村人たちを奪還するため騎馬民族の男たちを追跡する旅に出るのだが…。


原題:10,000 B.C.
監督:ローランド・エメリッヒ
脚本:ローランド・エメリッヒ、ハラルド・クローサー
出演:スティーブン・ストレイト、カミーラ・ベル、クリフ・カーティス

 J子さんとランチを食べてお茶して書店めぐりをして(笑)解散したあと、せっかくだから映画を観て帰ることにしました。いい加減しゃべり疲れていたので、あまり重たい映画や小難しい映画の気分じゃないな~と、なにも考えずにただ楽しんで観られそうな映画ということで、ローランド・エメリッヒ監督の『紀元前1万年』をチョイス。客の入りは非常に悪かったですねぇ。まぁ夕食時だったししょうがないのかしら。

 で、観た感想ですが、予想に違わず本当になにも考えずに観ることのできる映画でしたが少々退屈でした。いや、映像は本当にすごいんですよ! マンモスや怪鳥(?)にサーベルタイガーなど、出てくる動物は毛並みの1本1本までリアルだし、紀元前1万年という舞台の造形は (本当にこんな状態だったのかは別にして) 見事のひとことに尽きます。ピラミッドを建造する群集たちを見せるモブ・シーンも圧倒的な迫力がありました。でもなんかこう、物語的にはあまり盛り上がらないままで、「あらら、これで終わりデスカ??」という感じだったんですな。

 まず映画導入部から実際にデレーたちが出発するまでが思ったよりも長い~。キャラクターたちの性格や人間関係など、状況説明をする必要があるのはわかるんですが、なんだかダラダラしてるような気がしちゃって。やっとこさ動きが出始めたと思っても、あたりまえですが紀元前1万年には自動車や飛行機があるわけもなく、徒歩旅行なせいかどこまでもまったり感が漂っているのでありました。スピーディなアクションや展開に慣れた身としては、このスローモーさにはちょっと眠気が…(笑)。

 あと、説明不足なところが多いのもスッキリしない感を増幅させてる気がします。デレーの父親のこともそうだし、最大の敵である“大神”の正体もそう。思わせぶりに出てきて、でも本当に“出てきただけ”のサーベルタイガーの牙についても同じ。いろんなことが中途半端なまま終わってしまっています。別にこの映画で描写されている紀元前1万年の様子が考古学的に正しいかどうかなんてわたしは気にしないけど、こういうストーリー的に大味なところはちょっとどうかと思うわけです。その大味なところを観てる間は深く考えさせない、怒涛の展開があればまた話は別なんですけどね。

 また、主人公のデレーにも魅力がちと不足してましたな~。デレーは戦闘能力がズバ抜けて高い戦士というわけでなく、カリスマ性でもって虐げられてきた民族を結集させ、奴隷たちの反乱を引き起こしてついには大神を倒す存在だと思うんですが、そのカリスマ性を発揮するエピソードがどうも弱い。壁画に残された伝説と同じだからって、ほかの部族がみな従うっていうのも説得力がないような気がしちゃったのでした。

 ローランド・エメリッヒの監督作なんだから、大味でもとにかく勢いのある映画だろうと思って観たんだけど、今回はわたし的にはちょっと期待はずれで残念な結果に。本気で寝るほど退屈ではなかったし、迫力のCGと、オマー・シャリフのナレーションは十分楽しめたので、ま、いっかぁ (←でも不満タラタラ/笑)。

●映画『紀元前1万年』の公式サイトはコチラ
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by nao_tya | 2008-05-07 22:45 | 映画感想etc.