映画や本の感想アレコレ。ネタバレにはほとんど配慮してません。ご注意! 


by nao_tya
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

映画感想:『エリザベス:ゴールデン・エイジ』

〔ストーリー〕
 エリザベス (ケイト・ブランシェット) が25歳でイングランド女王に即位してから27年。カトリックの強国であるスペイン王フェリペ2世がエリザベスの失脚を画策し、幽閉中のメアリー・スチュアートはエリザベス暗殺を計画していた。そういった情勢のなか、エリザベスの前に新大陸から戻ったばかりのウォルター・ローリー (クライヴ・オーウェン) が現れる。次第にローリーに惹かれていくエリザベスだが…。


原題:ELIZABETH: THE GOLDEN AGE
監督:シェカール・カプール
脚本:ウィリアム・ニコルソン、マイケル・ハースト
出演:ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、クライヴ・オーウェン

 週末はシェカール・カプール監督の『エリザベス:ゴールデン・エイジ』を観てきました。前作の「エリザベス」は1998年製作の映画だから、約10年後にようやくお目見えした正統な続編というわけですね。エリザベス1世役のケイト・ブランシェット、側近のウォルシンガム卿役のジェフリー・ラッシュが続投しております。

 こういう歴史物ではよくあることだとは思いますが、時代背景や人物についての説明がごくあっさりとしたものでしかないので、ある程度中世ヨーロッパ史の知識がないと「この人一体誰!?」状態になって入り込みにくいところはあるような気がします。
 でも一旦映画のなかに入ってしまうと、豪華絢爛な衣装や荘厳な舞台はため息ものだし、エリザベス1世の、君主としてやひとりの女性としての苦悩に焦点を当てて丹念に描かれていく物語はまったく飽きがきませんでした! アルマダ海戦のシーンは本当に船を作って撮影したそうでかなりの迫力~。本当に短いシーンだったのが残念です。

 前作ではプロテスタントとカトリックをめぐる込み入った陰謀劇が展開されていって、そこがスリリングでおもしろかったんですが、「ゴールデン・エイジ」ではちょっとその点は弱め。カトリックの国である大国スペインvsプロテスタントの弱小国イングランドといった対立の構造がくっきりしているせいかな。そのかわり(?)に重点がおかれているのは、エリザベス1世のロマンス。お相手はクライヴ・オーウェン扮するウォルター・ローリー。

 クライヴ・オーウェンってかなり顔の濃ゆ~い俳優さんで、ちょこっと出てくる分にはいいんですが出ずっぱりになるとわたしはちょっと食傷気味になっちゃう感じなんです。しかし、コスチュームものだとアラ不思議! 彼の濃さがきらきらしい華美な雰囲気にぴったり合って、あまり気にならなくなってました(笑)。船乗りで冒険家で歴史家で…、と多才でちょっと気障(笑)なローリー卿、なかなか魅了的でよかったです。

 もちろんエリザベス1世役のケイト・ブランシェットは云うことなしの貫禄~。自分が望むことのできない、自由に人を愛し相手からも愛される喜びを投影していた侍女のベスと、自分の知らない憧れの新世界を縦横に行き来するローリー卿。このふたりが密かに結婚し、ベスが妊娠しているという事実を知ったときのエリザベスの惑乱ぶり、勇ましく兵士たちを鼓舞する馬上の甲冑姿などなど、脆さと強さ、そして女王の孤独を印象深く演じていて見ごたえがありました。あくまでもエリザベスの内面描写に重きをおいている映画なので、活劇としては少し物足りないものもあるかもしれませんが、わたしは堪能しましたですよ~。

 ところで前作『エリザベス』のDVD、まだ廉価版が発売されてないようですね~。「ゴールデン・エイジ」のDVDと同時くらいに発売されるかな。発売されたら2作合わせて買っちゃいそうです(笑)。 (←廉価版が08年8月に発売されます!)
 
●映画『エリザベス:ゴールデン・エイジ』の公式サイトはコチラ

●前作のDVD
エリザベス
 監督:シェカール・カプール
 脚本:マイケル・ハースト
 出演:ケイト・ブランシェット、ジョセフ・ファインズ、ジェフリー・ラッシュ
[PR]
by nao_tya | 2008-02-18 21:58 | 映画感想etc.