映画や本の感想アレコレ。ネタバレにはほとんど配慮してません。ご注意! 


by nao_tya
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映画感想:『ボビーZ (ジー)』

〔ストーリー〕
 元海兵隊員のティム・カーニー (ポール・ウォーカー) は服役中に正当防衛とはいえ殺人を犯してしまう。有罪判決を3度受けた身では一生刑務所暮らしは間違いないし、殺した相手がギャングのリーダーだったため報復されるのも確実なこと。八方ふさがりの状況のなか、カーニーはDEA (麻薬取締局) のクルーズ捜査官 (ローレンス・フィッシュバーン) から取引をもちかけられる。取引の内容とは、カーニーそっくりだという麻薬ディーラーのボビーZになりすまし、メキシコの麻薬組織のボス・ワテロに会うというもの。ボビーZとのつなぎがついたワテロが捕らえているクルーズの相棒を解放すれば、カーニーは自由の身だというのだが…。


原題:THE DEATH AND LIFE OF BOBBY Z
監督:ジョン・ハーツフェルド
原作:ドン・ウィンズロウ
脚本:ボブ・クラコワー、アレン・ローレンス
出演:ポール・ウォーカー、ローレンス・フィッシュバーン、オリビア・ワイルド

 婦人科の検診が終わったと、お昼を食べてから映画を観にいってきました。観たのはジョン・ハーツフェルド監督の『ボビーZ』。映画館で観る予告以外、ほとんど宣伝らしい宣伝もしてないんじゃなかろーかってな感じの映画ですけど、出演してるローレンス・フィッシュバーンやヨアキム・デ・アルメイダ (『24』の第3シーズンで麻薬組織のボスを演じてた俳優さん。ジェフリー・ラッシュにちょっと似てると思う…) が好きなので、時間があったら観てみたいな~と思っていたのでした。

 観た感想はですね、うーん、なんと云っていいのやら~。すごくおもしろくなりそうな素材が集まってるのに、どうもなにやら中途半端で盛り上がりきらないまま終わっちゃったなぁって感じでした。
 ポール・ウォーカー演じるところのティム・カーニーが伝説的な麻薬ディーラー・ボビーZになりすますわけなんですが、観てると話がすっごい一本調子で進んでいくんだな。で、わたしはついつい「これは単純なように見せかけて、実はひねりがあって最後にビックリすることになるのかも!?」と深読みしながら観てしまったんですが、結局そのまま一直線にラストに向かっていって気がつくと映画は終わってしまったのでありました…。

 ちなみにその深読みってのは、替え玉のはずのティム・カーニーが実はボビーZ本人なんじゃなかろうかっていうものだったんですけどね。いや~見事にそんな展開にはならなかったですな(笑)! もちろんカーニーが本当に偽者なら偽者でもいいんだけど、それならボビーZでないことがバレるかどうかの瀬戸際に立たされたカーニーが口八丁手八丁、機転でその場を切り抜けていくエピソードなんかがあってもよかったと思うのに、そういうのもいっそ潔いほど一切ナシ。ないったらないのです! 偽者であることがほとんど最初からバレてるか、そんなことはまったく気にされてないかのどっちかで、スリルを感じさせるシーンがないなんて設定がもったいなくないか??

 あと、それまでの人のウワサから、ボビーZ=ある種カリスマ的な魅力を備えた悪党ってイメージを抱いていたのに、終盤で実際に登場した本人はごく普通のあんちゃんで (演じてるのが人気のあるモデルさんで、お顔は確かにハンサムだったですけどね)、その行動もマがぬけててなんだかな~って感じなのもいただけませんでした。伝説と実像の間のギャップがおかしいっちゃあおかしいんですけど~。

 ただ、展開は軽快でテンポもよく明るく軽いノリのおかげで、観ていて苦痛になるようなことはなかったので、そこそこは楽しく観てました。馬vsモトクロスのアクションシーンとか、ティム・カーニーの格闘シーンとかはけっこう良かったですし。そうそう、もう少しボビーZの子どもというキット少年とティム・カーニーが交流するエピソードはほしかったかもしれません。

 はむちゅうさんのブログで知ったんですが、この映画には原作があって翻訳も出版されとります。ドン・ウィンズロウ作の『ボビーZの気怠く優雅な人生』がソレ。アマゾンなどのレビューを読む限り、なかなか評判が良さそうなんですよね~。映画のできは云ってもB級なのに…。これは原作のほうがよほどおもしろいってことでしょうか。興味が出てきたので今度読んでみようと思いまっす。こういう気を起こさせるってことは、原作者にとってはこの映画化、成功したってことでしょうか(笑)。

●映画『ボビーZ (ジー)』の公式サイトはコチラ

●映画の原作本

ボビーZの気怠く優雅な人生
 ドン・ウィンズロウ (角川書店)
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by nao_tya | 2007-11-27 23:07 | 映画感想etc.