映画や本の感想アレコレ。ネタバレにはほとんど配慮してません。ご注意! 


by nao_tya
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映画感想:『レミーのおいしいレストラン (吹替版)』

〔ストーリー〕
 ネズミのレミーは抜群の嗅覚と味覚の持ち主。今は亡き天才シェフ、グストーの著作を愛読し、かなわぬ夢ながらシェフになりたいと考えていた。ある日、家族とはぐれたレミーはパリにあるグストーのレストランにたどりつく。雑用係として採用されたグストーの女友達の息子だというリングイニがスープを台無しにしてしまったのを見かね、レミーは厨房に足を踏み入れスープを作り直してしまうのだった…。


原題:RATATOUILLE
監督:ブラッド・バード
原案:ブラッド・バード、ヤン・ピンカヴァ
脚本:ブラッド・バード
声の出演:佐藤隆太、岸尾だいすけ、浦山 迅

 更新はちょっと停滞中ですが、相変わらず映画はそれなりに観てます~。一番最近観たのはブラッド・バード監督のディズニー&ピクサー映画の『レミーのおいしいレストラン』。本当は字幕版を観たかったんですが、夜の回しか字幕版を上映しておらず、日本語吹替版を鑑賞。劇場には予想したとおり小さなお子さまがわんさか! しかし上映中はけっこうみなさんお行儀よくて、スクリーンに向かって声をあげるコもいなくはなかったですが、比較的集中して観ることができました。

 『レミーのおいしいレストラン』本編が始まる前に、超ショート映画『リフテッド』もありまして、これが宇宙人のUFO教習所(?)で実技試験を受けてる生徒と教官のお話なんですが、かなりおもしろかったっす(笑)。

 で、『レミーのおいしいレストラン』。こちら、初めて映画の内容を知ったときは、「え、ネズミが料理するの!? なんかそれってかなり抵抗があるんですけど~っ」って感じでありました。わたしの場合、台所に出没する“ネズミ”って、やっぱり最初に思い浮かぶのは地下街とかでもよく見かけるドブネズミなんですよね。清潔なイメージがないだけに、そんなネズミが作る料理ってあんまり口にしたくないかも…、って思っちゃって。この既成概念があるからこそ意外性が出るし、マイナスイメージを覆されるから余計におもしろく感じるだろうっていうのが制作側の意図なんでしょうが、見事にそれにハマっているわたし(笑)。

 実際観てみたら、主人公のレミーの毛皮はブルーだし、ほかのコも色こそネズミ色だけど姿かたちがデフォルメされて愛らしく、そこまでネズミ・ネズミしてないので、単独で動いているときはあまり気にならなかったです。ただ、ネズミが集団で動くシーンが何箇所かありまして、全体を写すために視点が引き気味になると一匹一匹のかわいさが消えてしまうえに小さい生き物がわらわら群れているのって生理的に苦手なので、「あ、ちょっとアカンかも…」って引き気味になっちゃいます。ストーリーの流れはとても気になるのに、ところどころで気持ちが現実に引き戻される瞬間があるってのはけっこうつらいですな。

 しかし映画の内容自体はかなり良かったです! ハラハラするところも、ワクワク楽しいところも、ワハハッとおもしろいところも、じんわり感動するところも盛りだくさん。
 なにより、ネズミながら料理に関する天賦の才があるレミーが指導することによって、ダメダメ・シェフのリングイニが一人前の料理人になる話なのかと考えていたら、リングイニは最後まで料理の腕はからっきしってのが予想外の展開だったな~。そういうところが本物の人間っぽくていいんですよね!

 先輩シェフのコレットとリングイニが恋に落ちるくだりはちょっと唐突な気もしますが、リングイニみたいに優しいけれどヘタレなやつにはコレットみたいに気が強くてしっかりものがお似合いです。機関銃のようにコレットがまくし立てる料理のあれこれを、リングイニ同様まったく料理がダメな (でも食べるのは大好き♪) わたしはただひたすらほぅほぅと拝聴させていただきましたわ(笑)。

 厨房仲間やレミーの父親 (「食べ物は燃料だ!」) をはじめとするキャラクターたちも個性的で楽しい。だから悪役のスキナー以外、個々のエピソードがほとんどなかったのが残念です。
 そんななか、料理評論家のイーゴは出番は少なめながら存在感抜群でした! 最後の評論なんて本当に感動的。「誰もが天才になれるわけではないが、誰が天才になっても不思議ではない (かなりうろ覚え)」、という言葉、心に響きます。

 あと、食材を切る手つきとか、バゲットの良し悪しを見る動きとか、アニメながらとてもなめらか~。ワインやお料理もおいしそう。きっとスタッフの方たちはいやというほどフレンチレストランに足を運んで飲み食いしたに違いない(笑)。やはりディズニー&ピクサー映画、映像の美しさはピカイチだと思います。それに今回は音。これもすごい。バゲットの皮がパリパリいう音なんて、本当に食欲をそそりましたよ~ (←単なるパン好き?)。

 とにかくとても満足のいく2時間だったし、セリフがスムースに入ってくる日本語吹替版の良さも堪能しましたが、一度は字幕版も観てみたいな~。だってスキナーはイアン・ホルム、イーゴはピーター・オトゥールの声なんだもん!! イーゴの評論をぜひピーター・オトゥールの声で聞いてみたいもんです。もう1度観にいくチャンスはあるかな~。

●映画『レミーのおいしいレストラン』の公式サイトはコチラ
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by nao_tya | 2007-08-08 23:15 | 映画感想etc.