検診でひっかかるのこと
2007年 07月 24日
実は毎年6月に受けている健康診断で、今年はオプションで乳がん検査を追加したんですね。したらば見事に引っかかってしまったの~! 去年までずっと低空飛行していたヘモグロビン値がなんと11.1g/dlに上昇したと思ったら、次はコレかよ、って感じ。自分の体を調べれば調べるほどナニかが潜んでいるようでイヤになってきますわ。
以下は精密検査の様子や結果についてです。興味のあるかたは「検診でひっかかった後」をクリックしてくださいませ。
で、つづきです。
健康診断では視触診とエコー検査だけだったので、指定された検査機関で精密検査 = マンモグラフィーを撮影しました。マンモってあれです、胸を板でむぎゅーっとはさんで、できるだけ平べったくしてレントゲン撮影するってやつです。
受けた人の感想を聞くと、みながみなことごとく「痛かった!」と云うもんで、検査を受ける前はけっこうビビっとりました(笑)。
ひっかかったのは左胸だったんですが、念のため右胸も撮影したので、片側ずつ左右からと上下から、合計4回も胸を板ばさみにされましたよ~。まぁ予想より痛みはマシだったし、オトナだから我慢できないわけじゃないけど、もっと楽な検査方法が早く発明されてほしい…。
ところで、わたしは隠れもなき“壁女”なのではさまれる部分がそもそも少ないんですが、バストサイズが大きい人とどっちが辛いもんなんでしょうね~??
マンモグラフィーの結果、3~4箇所石灰化が見つかりましたが、場所もちらばってるしこれは心配はないだろうという所見でした。がしかし! エコー検査でやはり左胸に気になる腫瘤があるということで、乳腺科のある病院を受診することに。腫瘤って要するにしこりですか!? 自分で触れてもまったくわからないんすけど~っ (これは問題のしこりが平べったい形だからみたいです)。
乳腺科のある総合病院でもかなり念入りにエコー検査がなされました。両胸で30分以上かかったんじゃないかな~。最初は若い先生が診てくれてたんですが、後で生理検査室長の先生まで登場。エコーを当ててモニターを見ながらなにやら専門用語まじりに話し合っています。その間こっちは上半身は裸の状態なんですよ。いい加減寒いっちゅうねんっ (←逆ギレ/笑)。
最終的に画像だけでは問題の腫瘤が良性とは言い切れないということで、細胞診をすることになりました。どんどんコトが大きくなってきてやしませんか!? ここまでくるとさすがに「悪性だったらどうしよう!?」とわたしの頭にも暗雲がもやもやと…。
細胞診は穿刺吸引細胞診という方法でおこなわれました。問題になっている腫瘤に注射針を刺して、細胞を吸い取るわけですな。ちゃんと目当ての腫瘤に針が刺さっているか確認するため、エコーを当てながらおこないました。先生が針が刺さっている状態でモニターの画面を見せてくれたんですが、黒~グレーの組織のなかに白くてまっすぐな線 (針) がとおっている様子がはっきりわかりましたよ。うひ~。
穿刺吸引細胞診は針を刺すときと、細胞を吸引するときに多少針がゆれる振動で痛みを感じますが、麻酔も必要ないし、本当にあっという間。やれやれと思っていたら、取れた検体がちょっと少なかったということでもう1回針を刺しなおすことに。おいおい先生、一度で必要量を取ってくれ~(涙)。
細胞診の結果が出たのは5日後でした。待合室で待っている間、こんなに緊張したのは初めてなんじゃないかというくらい緊張してました。予約時間になっても大きな病院の常でなかなか順番は回ってこないし (結局1時間半待った)、胃が痛む思いというのはこういうことかと実感。
同じ腫瘍でも、子宮筋腫発覚のときは良性腫瘍だから直接的に命にかかわることはない、というある程度の安心感があったんですよね。
でも今現在わたしの左胸に存在するしこりが悪性だった場合は、ほかに転移している可能性も出てくるし、早期発見であっても手術、放射線治療などなど、治療にはかなり長い時間がかかることは間違いないわけで。そうなると仕事を続けられるかな~とか、また母に心配かけちゃうとか、いろんなことが頭のなかをグルグルグルグルしてしまったのです。
結果。わたしの胸にあるしこりは悪性のものではありませんでした。“乳腺線維腺腫”という良性のものだったそうです。思わず「良かった~」と声に出してしまいましたよ。心のなかではでっかいガッツポーズ!
ただし、今回採取した検体の量はごくわずかなものだし、乳腺線維腺腫とよく似た乳腺葉状腫瘍だった場合、可能性は低いけれど悪性化することもないわけではないので、定期的に検診を受けてください、とのことでした。てなわけで、次回の検診は3ヵ月後です。
筋腫の検診もあるしこちらの検診もあるし、当分病院との縁は切れそうもありませんねぇ。でも悪性でなかったことだけは万々歳です (現時点では、というただし書きつきだけどな!)。
乳がん検診、受けなきゃいけないと思いながら先延ばしにしてきて、今回初めて受けたらこんなバタバタ状態で、なんだかな~っ。が、これは定期的に診てもらうようにする良いきっかけだったってことですよね。
乳がんを発症する年齢はどんどん下がっていて、今では20代、30代でも油断できないそうです。このブログを読まれている方で、検診を受けることをためらっている女性がいらしたら、ぜひぜひ思い切ってみてくださいね。
●乳がんの啓発運動「日本乳がん ピンクリボン運動」のサイト