映画や本の感想アレコレ。ネタバレにはほとんど配慮してません。ご注意! 


by nao_tya
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映画感想:『300 <スリーハンドレッド>

〔ストーリー〕
 紀元前480年。ペルシア帝国クセルクセス王 (ロドリゴ・サントロ) からの遣いがスパルタ王レオニダス (ジェラルド・バトラー) の許へやってきた。クセルクセス王はスパルタに狙いをさだめ土地と水を差し出して服従の証を立てるよう求めてきたのだ。これを拒否し使者を葬り去ったレオニダスは、スパルタの300人の精鋭たちとともにテルモピュライでペルシア帝国軍を迎え撃つことにするが、ペルシア帝国は100万の軍勢を擁していた…。


原題:300
監督:ザック・スナイダー
原作:フランク・ミラー、リン・バーリー
脚本:ザック・スナイダー、カート・ジョンスタッド、マイケル・B・ゴードン
出演:ジェラルド・バトラー、レナ・ヘディー、デイビッド・ウェナム

 週末はザック・スナイダー監督、フランク・ミラー&リン・バーリーのグラフィックノベルが原作の『300 <スリーハンドレッド>』を観てきました~。
 わたしは別に筋肉スキーというわけではないので、この映画がアンテナにひっかかったのはジェラルド・バトラーとデイビッド・ウェナムが出演してるってところが大きいです。あとは予告の映像のインパクトね!

 映画の予告っていうのはネタバレしないように配慮しつつも、映画の印象的なシーンをつなぎ合わせていることが多いので、いざ本編を観てみたらいいシーンはほとんど予告に入ってしまっていてちょっとガッガリ、なんてこともままあります。んがしかし、この『300』に関しては全編「おお~っ!」っていう迫力のあるシーンの連続で、予告でふくらんだ期待に十二分以上にこたえてくれましたっ!

 それにしてもレオニダス王役のジェラルド・バトラーを筆頭に、役者さんたちの鍛え具合はすごいのひと言でございましたよ。↑ で云ってるように特にマチョ好きでないわたしでも彼らの肉体美にはため息が出ちゃう感じ。圧巻です。老いも若いも政治家のセロン (ドミニク・ウェスト) でさえもすごい筋肉、腹筋われまくり。

 映画では300人対100万人の戦いが描かれているわけですが、劇場のスクリーン一杯に圧倒的な数のペルシャ軍を映し出す一方で、戦闘の場においては大集団と小集団とが激突する様子ではなく、ひとりひとりのスパルタ戦士をクローズアップし、彼がバッタバッタとペルシア兵士をなぎ倒していく様をじっくり追いかけて、スパルタ戦士の抜きんでた戦闘力をわかりやすく見せつけていました。これが映像的に観やすくて、すごく良かったです。

 ここぞというシーンではスパルタ戦士の動きのスピードを自在にあやつり、アクション映画ではいつもすばやすぎる立ち回りに目が追いつかないわたしでも、スパルタ戦士がどんな技を繰り出しているのかをじっくりと堪能することができるようにしていたのです。すべてが流れるようになめらかで、まるで美しい舞踊のようでした~。

 切られた腕や首がバンバン飛ぶし、血しぶきはドバッと散るし、死体が山と積まれたりもするし、R-15のレーティングは当然って感じですが、独特の質感の映像なのでそういう残酷なシーンもあくまで“絵”のようで、必要以上にグロテスクになってはいませんでした。パンフレットを見ると、原作のグラフィックノベルの場面をそのまま切り取ったようなシーンがたくさんあるみたいで、ここまでいくとまさに動く三次元コミックですな。

 ジェラルド・バトラー以外にお目当てだったデイビッド・ウェナム氏は、映画冒頭からナレーションで登場~。脇ながらなかなか印象に残るおいしい役でした。この点もかなり満足度が高かったです!
 あとペルシア王・クセルクセスを演じたのがロドリゴ・サントロだったのにパンフを読むまで気付かなかった…。だってお顔にいろんな飾りをつけてるし目もCGで加工してあるしで、本来のハンサムな顔がほとんどわからなくなってしまってたんだもの~。なんとももったいない使われ方で残念です…。それにあのデタラメな縮尺はどうなんだ(笑)。

 ストーリー的には深みがあるとか感動があるとかじゃないし、ペルシア側をあまりにも容赦なく一方的な悪役として描いているので、イランの人たちが反発するのも無理ないなってところもあります。しかし映画を観てるあいだはそんなことを考えるヒマもなく、圧倒的な映像美で描かれる戦闘シーンに目が釘づけ状態でありました。それに、なぜレオニダス王がこんな無謀な戦いを始めたのか、という理由付けの部分はきっちり説明されていたし、破綻のないきれいな収め方だったと思います。
 好き嫌いはかなり激しく別れそうな映画ですが、“なにを観せたいのか”という部分がとてもはっきりしていて、娯楽作としてわたしはかなり気に入りました~! 
 
●映画『300 <スリーハンドレッド>』の公式サイトはコチラ

●原作のグラフィックノベル
300 (スリーハンドレッド)
 フランク・ミラー、リン・バーリー (小学館)
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by nao_tya | 2007-06-24 23:53 | 映画感想etc.