映画や本の感想アレコレ。ネタバレにはほとんど配慮してません。ご注意! 


by nao_tya
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映画感想:『プラダを着た悪魔』

〔ストーリー〕
 アンディ (アン・ハサウェイ) はジャーナリスト志望だが、畑違いの一流ファッション誌「ランウェイ」編集長のジュニア・アシスタントとして採用されることに。今までファッションには無関心できたため知識ゼロ、そのうえカリスマ編集長ミランダ (メリル・ストリープ) の要求はとんでもなく過大で、どれだけ努力をしても認めてもらえず、落ち込むばかりのアンディだったが…。


原題:THE DEVIL WEARS PRADA
監督:デヴィッド・フランケル
原作:ローレン・ワイズバーガー
脚本:アライン・ブロッシュ・マッケンナ
出演:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント

 木曜日は映画プラダを着た悪魔を観てきました! 昨年に公開されてから観よう観ようと思ってタイミングが合わなかったんですが、今週末で公開が終了すると知ってあわてて映画館へ。週末でもないしサービスデーでもないので観客は少なかったですが、終了直前にしてはほどほどって感じの入りでした。やはり女性客多し!

 で、映画の内容はといいますと、110分とても楽しかったし、じっくり目の保養もさせていただき満足~。予告編では「恋に仕事にがんばるあなたの物語」なんてナレーションが入ってますが、高学歴で一流ファッション誌編集長の優秀なるアシスタント、しかも容姿とスタイルがアン・ハサウェイなアンディを、自分と等身大な女性だなんてふるふる考えもつかない、むしろ恐れ多くてとんでもねぇですだ、って感じではあるんですけども(笑)。

 いくらジャーナリストを目指していてファッションに興味ナシとはいえ、自分が面接を受ける編集部が出してる雑誌のことをカケラも知らないってどーなんだ!? と、多分就職活動をしたことがある人なら誰しもツッコミを入れずにはいられない女のコが、自分の仕事に対して責任と自覚を持つようになり、そこから自分の進みたい道を再発見する物語。その変化を彼女のファッションに象徴させて見せていて、お約束を踏まえたシンプルでわかりやすい展開でありました。

 この映画に求められているのはストーリーの意外性、驚きじゃなく、パトリシア・フィールドがセレクトし、コーディネイトしたファッションたち。カッコイイ! かわい~! ゴージャス! と、アンディやミランダが次々着こなしていく洋服の数々をお腹いっぱい堪能するためにこの映画はあると云っていいと思います。それに常道ながらきっちりツボを押さえたお話がついてきて、観たあとには心地よさプラス「ちょっと自分もオシャレに気をつかわなきゃ!」という前向きな気持ちが残るんだから、なかなかお得な映画なんじゃないかな~。

 とは云えわたしの場合は、オシャレに積極的になっても今までの素養がないために、売り場にズラリと並んだ服のなかから自分に合うものを選ぶのも困難で、ものの見事に失敗した挙句すぐさま挫折ってのが目に浮かぶんですが…。いいよなぁ、アンディは! ナイジェル (スタンリー・トゥッチ) のようなこれ以上は望めないほどのコーディネイター兼アドヴァイザーがすぐ側にいてくれて。着てるブランド物の服だって撮影用に各アパレルから借りたものを、譲ってもらったり格安で買い取ったりできるんだよ、うらやますぃ~…って、このヒガミ根性がそもそもいかんのか。なにごともまずは心がけからってね (と、自分に云い聞かせる)!

 映画に話を戻しまして。
 人に不快感を与えるような服装でこそないものの、まったく気を使ってないためにモッサリしてサエない印象だったアンディが華麗に変身する様子は本当にため息もの! 「ランウェイ」編集部でバリバリ働いていたときのフェミニンで流行の先端のような服たちも良かったけれど、ラストに着ていたカジュアルで活動的なジーンズのスタイルもアン・ハサウェイにぴったりで素敵でした♪
 見た目イマイチだったのがかわいく美しくなり、内面的にも成長するってのは『プリティ・プリンセス』と似たような印象だけど、アン・ハサウェイには似合うんだからまぁいいじゃないか~、という感じですね。

 アンディにファッション指南をしてくれるナイジェルや、先輩アシスタントのエム (エミリー・ブラント) もいい味出してました。わたし、最初はエムのことをすごく意地悪な人かと思ってましたが、アンディがきっちり仕事をすればそれを認めるし、仕事もちゃんと教えてくれる。実はいい人だということが判明。仕事をすっかりマスターしたアンディと比べて余裕のなさがちょっと痛々しい感じで、風邪っぴきでピンチのとき必死に「I love my job. I love my job.」と自分に云い聞かせる姿なんて涙ぐましかったですよ~。
 
 そして悪魔のように強烈なキャラクターの編集長ミランダを演じたメリル・ストリープ。いやぁやっぱり上手い! 単なる横暴な性格最悪の暴君になりかねないところを、さすがの貫禄でさらりと人間味を出して演じてくれちゃいました。最後の車のなかでの微笑がね。うん、いいなぁ~。すっかりノックアウトの気分です。メリル・ストリープが演じたから、ミランダも実はプライヴェートと仕事の間で葛藤を抱えながら必死に、でもそんな様子は他人には毛ほども感じ取らせないように戦っているんだ、ということが伝わってきました。

 グータラ社会人のわたしはミランダのような上司はごめんこうむりたいですが (そもそもミランダが採用してくれるはずもない)、ミランダの娘にならぜひともなってみたいものです。だって発売前のハリポタ最新刊の原稿を読めるんだよ~!?

●映画プラダを着た悪魔の公式サイトはコチラ

●ローレン・ワイズバーガー作の原作本

プラダを着た悪魔(上) (早川書房)

プラダを着た悪魔(下) ( 早川書房)
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by nao_tya | 2007-01-11 23:50 | 映画感想etc.