映画や本の感想アレコレ。ネタバレにはほとんど配慮してません。ご注意! 


by nao_tya
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映画感想:『セルラー』

〔ストーリー〕
 息子をスクールバスに乗せて見送り自宅へ戻ったジェシカ (キム・ベイシンガー) は、突如押し入ってきた男たちに誘拐・監禁されてしまう。閉じ込められた屋根裏部屋にあった電話は粉々に破壊されてしまったが、ジェシカはなんとか部品を組み立てて電話をかけることに成功する。回線がつながったのはビーチに遊びにきていた大学生ライアン (クリス・エヴァンス) の携帯電話だった…。


原題:CELLULAR
監督:デヴィッド・R・エリス
原案:ラリー・コーエン
脚本:クリス・モーガン
出演:キム・ペイシンガー、クリス・エヴァンス、ウィリアム・H・メイシー

 そういえばこの『セルラー』ってジェイソン・ステイサムが出演してたのよね~♪ と気軽にCATVで放映されたのを観たんですが、これが思わぬ拾いものでおもしろかったので感想をアップいたします。
 ナニがなんだかわからないうちにさらわれて、状況がつかめないながらも必死に外部に助けを求めるジェシカと、ジェシカからの電話をイタズラと思い込んで相手にしようとしないライアンの温度差が最初はとても大きいんですが、事態を把握してからのライアンのがんばりがすごかった!
 いかにも軽くてお調子者っぽい青年だったのが、降りかかってくるアクシンデントを「ここまでやるか!?」というくらいの行動力で次々クリアしていってくれます。しかも本人はギリギリ目一杯にテンパってて余裕なんてないのに、その言動はどこかユーモラスで笑いを誘うんですよね~。見ず知らずの相手のために、ただ助けを求められたから、そして今事情がわかって行動できるのは自分しかいないから、という理由だけで走り続け、最後にジェシカと出会うシーンはかなり感動的。その後ちゃんと笑わせてくれるんですけどね(笑)。
 ジェシカは画面に映るときの大半は涙にぬれた顔なんですが、泣いてるばかりでライアンが救助してくれるのを待つのではなく、追い詰められた状況のなかでできる限りの冷静さを保って息子を、夫を助けるためにがんばるところが良かった。あともう少しで脱出! というところでうまくいかないところがもどかしくてしょうがありません。
 退官したあとは奥さんとデイ・スパを経営する予定の制服警官ムーニー (ウィリアム・H・メイシー) も、ドンくさそうに見せかけて実はなかなかカンが鋭くって大活躍してくれます。この人のアクション・シーンって始めて観た気がするな~。
 そして、ストーリー上こんなに嫌味な弁護士というキャラクターである必要があるのかどうかはイマイチ不明ながら、滅茶苦茶その役柄にハマって笑わせてくれたリック・ホフマン、サイコーです(笑)。
 お目当てのジェイソン・ステイサムは今回完全な悪役でしたが、相変わらず渋くてカッコイイ♪ よく「ハゲてもかっこいい」って云い方をしますが、この人の場合むしろ「ハゲだからこそかっこいい」と云いたい。だって、髪がフサフサしてるジェイソンなんて想像つかないんだもん! ボート小屋でオールを持って向かってくる相手をいともたやすくさばいちゃうシーンなんて本当にお見事でございました。なんだかね、ひとりだけ身体のキレが違うのがわかるんですよ。
 「携帯電話」という小道具の持つ便利さ (持ったままあちこちへ動くことができる) と不便さ (バッテリーや電波が切れたらおしまい) を最大限に活かしたスピーディな展開で、とにかく映画の最初から最後まで一気に駆け抜けてくれます。旦那さんの行動 (なんで例のブツを警察に届けず貸金庫に預けてたの? どうやって家族に危険が迫っていることに気付いたの? などなど…) も含めて、いくつか不明で強引なところもありますが 観てる最中はそんなところに気付かせる暇もないくらいです。エンディングロールもなかなか凝っていて、95分間楽しめました。
 原案のラリー・コーエンが脚本を書いた『フォーン・ブース』(ジョエル・シューマカー監督、コリン・ファレル主演) もわりとおもしろかったですが、同じ“電話”が鍵になる映画と考えたらわたしは『セルラー』に軍配を上げちゃいます!

●映画『セルラー』公式サイト

セルラー
/ アミューズソフトエンタテインメント
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by nao_tya | 2006-07-18 22:59 | 映画感想etc.