映画や本の感想アレコレ。ネタバレにはほとんど配慮してません。ご注意! 


by nao_tya
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

映画感想:アンダーワールド:エボリューション

〔ストーリー〕
 ヴァンパイア一族の長老ヴィクター (ビル・ナイ) を倒したセリーン (ケイト・ベッキンセール) は唯一の味方でヴァンパイアとライカン (狼男) の混血種となったマイケル (スコット・スピードマン) とともに一族から追われる身となってしまった。最後に残った長老マーカス (トニー・カラン) を目覚めさせ、申し開きをしようと考えたセリーンだが、マーカスはライカンの血を受けて混血種としてすでに覚醒してしまっていた…。


原題:UNDERWORLD:EVOLUTION
監督:レン・ワイズマン
脚本:ダニー・マクブライド
出演:ケイト・ベッキンセール、スコット・スピードマン

 ヴァンパイア一族と狼男・ライカン一族の抗争から始まり、彼らの確執の原点が明かされたのが『アンダーワールド』。その続編『アンダーワールド:エボリューション』では、ヴァンパイアとライカン、それぞれの始祖まで話が遡ります。
 ストーリーは前作の終了直後からスタート。しかし観てるこっちには3年の空白期間があるわけで、前作は観たものの細かな部分の記憶はおぼろな状態。大丈夫かな~? と思ってたんですが、最初にこれまでの経過の簡単な説明がモノローグで入ったり、フラッシュバッグで前作の映像が挿入されるたりするので、眠っていた記憶が掘り起こされて無事に「アンダーワールド」へ入っていくことができました。ただ前作を観てないとこれだけの情報で話についていくのはしんどいかもしれません。
 実を云いますと、『アンダーワールド』は映像はキレイだけど話がわかりにくくて、はっきりいってそこまでおもしろいとは思えませんでした。でも、『アンダーワールド:エボリューション』は続編だから観とくか~、くらいの軽い気持ちで観たのが良かったのか、予想よりずっと楽しめました!
 ケイト・ベッキンセール扮するセリーンは前作から引き続き、身体にぴったりフィットしたレザースーツがとってもお似合いでカッコイイです。前より一層美しく撮られているのは、やはり旦那さまとなったワイズマン監督の愛でしょーか!? 
 ゴシックホラーの世界観を出すぞー! という意気込みからか、前作ではわけのわからんヴァンパイアたちの乱痴気騒ぎが出てきたりしていたのが、今回はそういう枝葉がすっきり処理されて、脚本や登場人物が整理されてるのもいい感じです。ただマイケル (スコット・スピードマン) とセリーンのラヴシーンがあんなに長い必要はなかったんじゃないかなぁ。モザイクっていうかモヤまでかかってるし。あそこはちょっと唐突すぎやしませんか、監督??
 そして映像は相変わらずスタイリッシュ。青を基調にした暗い画面ばかりですが見辛いってことはなく、とてもキレイです。それに暗くてひんやりした映像が続くからこそ、ラストの朝日の暖色が印象に残るのではないかと思います。
 アクションシーンは大人数でぶつかる戦闘シーンが前に比べて少なくなった気がしますが、グロいシーンがあまり好きじゃないわたしにとってはこれがちょうどいいくらい。ヘリコプターの墜落シーンなど、前作より派手さは増してる気もするし。それになんといってもヴァンパイアの長老マーカス (トニー・カラン) もマイケルもヴァンパイアとライカンの混血種になっちゃってるから強いのなんの! どれだけどついても死なないので肉弾戦は迫力満点、豪快でございました。
 あと、回想シーンでヴィクター役のビル・ナイが出てくるのは予想してましたが、人類最初の不死者アレクサンデル・コルヴィナスとしてデレク・ジャコビが登場したのは嬉しい驚き! や~、わたしのなかで彼は最近めっきりカドフェル (@『修道士カドフェル』シリーズエリス・ピータース原作のミステリで、ドラマ化された。デレク・ジャコビは主役のカドフェルを演じてる) なので、最初はトンスラ (頭頂部だけ丸く剃った修道士独特の髪型) じゃないのに違和感が…(笑)。
 アレクサンデル自身は不死者でも、彼に付き従っている特殊部隊みたいな方たちは普通の人間なんですよね? 「手当てをさせてください」というセリフなど、アレクサンデルに忠節を尽くしてるのが短いシーンながら滲みでてきてて、想像をかきたてるものが~。彼らは代々アレクサンデルに仕えている一族とかそういうのなのかしらん、などと勝手に世界を広げておりました。
 いやだってアレクサンデルと息子たちの関係なんて、考えるだけでめちゃくちゃドラマチックじゃありませんか! もちろん双子の兄弟の絆の強さもオイシイ。パンフレットに掲載されていた品川四郎氏のエッセイによれば、次回作は『アンダーワールド』の前日譚らしいので、ここらへんもぜひストーリーのなかに上手く組み入れてほしいなぁ。無理? いやいやそうおしゃっらずに是非! (←誰に向かって??)
 なんだかずいぶん感想が横道にそれちゃいましたが、前作を観ていればけっこう楽しめます。感動とか深みではなく、スタイリッシュでカッコイイ映像を堪能することに的をしぼってどうぞ! という映画でした。
 あ、そうだ、忘れてた! 始祖であるマーカスや彼の弟ウィリアムを殺せば、すべてのヴァンパイアやライカンが死んでしまうという設定はどうなったのだ? あれはマーカスのブラフだったのか、それとも本当のことだったのか。そこは曖昧なまま終わってしまったのが気になります。ライカンとヴァンパイアは存在しなくなり、セリーンとマイケルという“新種”が新たなアンダーワールドを作っていくってことなんでしょうかね?

●『アンダーワールド:エボリューション』公式サイト

アンダーワールド スペシャル・エディション
/ ハピネット・ピクチャーズ
[PR]
by nao_tya | 2006-05-07 22:17 | 映画感想etc.