映画や本の感想アレコレ。ネタバレにはほとんど配慮してません。ご注意! 


by nao_tya
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映画感想:SAW/ソウ

 せっかくのGWなのに予定がいろいろ入ってしまってちっとも映画館へ行けなかったので、6日(土曜日) は2本消化してきましたです。観たのは『アンダーワールド:エボリューション』『プロデューサーズ』
 全然テイストが違うものを抱き合わせたので印象が重なることもなく、どちらも楽しめました。おもしろかったです! しかし今回の感想は、家に帰ってから観た『SAW/ソウ』 (CATV録画) なのでした。また世間さまから周回遅れもはなはだしい鑑賞ですが、話題になっただけあってかなり強烈なインパクト。というか、なんちゅう後味の悪い映画なんだ~ッ!!!!

原題:SAW
監督:ジェームズ・ワン
脚本:リー・ワネル
出演:ケイリー・エルウィズ、リー・ワネル

〔ストーリー〕
 ふたりの男、ゴードン (ケイリー・エルウィズ) とアダム (リー・ワネル) が目覚めた場所は老朽化し薄汚れたバスルーム。ふたりは対角線上の壁に足首を頑丈な鎖でつながれて監禁されていた。手の届かない部屋の真ん中には拳銃で頭を撃ち抜かれた男の死体。彼らのポケットに入れられていたテープには、「6時までに目の前の男を殺すか、ふたりとも死ぬか」というメッセージ。バスルームに隠された手がかりを見つけ出し、ふたりは無事脱出できるのか? 一連のゲームを仕組んだ連続殺人犯“ジグソウ”とは何者なのか!?


 この映画に関しては、予告やポスターの映像からグロそうな印象が強くて、興味はあったのに大画面で観るのを躊躇してるうちに公開が終わってしまったという経緯が…。で、今回CATVで放映されたものを録画して観たわけですが、やっぱり予想どおりエゲツないというか、グロいシーンがちょこちょこありましたです。画面にはっきり映像として映るわけじゃないんだけど、フレームから外れたところで行われている行為を想像して気持ちわるくなるという感じ。
 ストーリーの展開はこっちの予想をことごとく外していってくれて、最後のオチにわたしは見事にハマりました。観終わった直後はまさに「してやられた!」という感覚で一杯になって、エンドロールを呆然と観ていたという。冷静になって最初から考えてみたらちゃんとオチがわかるヒントは与えられてるんだけど、時間の経過とともに極限状態に追い込まれていく男ふたりの精神状態に同化しちゃって、段々観てるこっちも冷静な判断力とか観察力がこそげとられていっちゃうんです。映画を観ながらこのオチに気付いた人はスゴイと思う!
 ヒントを頼りに隠されたアイテムを見つけて、そのたびに今度こそ脱出だ! と意気込む分、その道具が脱出にはつながらないことへの怒りや絶望感は大きく、焦燥感が募っていく。理性があればとてもできない行為へ突き進んでいっちゃうゴードンがひたすら怖かったです。
 そして、こういう陰惨なゲームを考えるジグソウの内に抱えた闇の深さにも背筋がゾ~ッ。「感謝を知らない人間に腹が立つ」というのが事件の動機として語られていますが、ジグソウだって“ある時点”まではそういう人間だったんじゃないの? って思うわけですよ。云ってみればこの事件はジグソウが自分の絶望を他人に八つ当たりして、しかも押し付けがましくお説教までしてるだけなんじゃないかと…。だけど、そういう理屈がまったく通じそうにないところが余計に恐怖心をあおるのでした。
 このエゲツなさゆえ、誰にでもお勧めするわけにいかないのが非常に残念。残酷描写に耐性のある人にはぜひ観ていただいて、「どうよ?」と感想を聞きたい映画です。感動を共にして語り合いたいというより、わたしが感じたショックをただ味わってもらいたいんだな。劇辛のスナック菓子を食べたとき、そこらにいる人に「食べてみて~っ!!」と云いたくなる気持ちによく似ている… (←わかりにく喩えだな)。最大のヒントは、「ジグソウは最前列がお好き」。これですね!
 それにしても、ラストの“ビックリ”を演出するためにすべてが用意されただろう映画なだけに、続編『SAW Ⅱ』があるというのが驚きです。1作目と同じくらいのインパクトが再現されるのか、柳の下に2匹目のドジョウとなるか? 観てはみたいけど、この後味の悪さはそうしょっちゅう味わいたいもんじゃありません。ちょっと時間をおいて忘れたころに挑戦したいと思います、ハイ。

●『SAW/ソウ』公式サイト

SAW ソウ DTSエディション
/ 角川エンタテインメント
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by nao_tya | 2006-05-06 23:24 | 映画感想etc.