映画や本の感想アレコレ。ネタバレにはほとんど配慮してません。ご注意! 


by nao_tya
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

読書感想:『ナルニア国物語5 馬と少年』

 映画『ナルニア国物語/第1章 ライオンと魔女』が公開される少し前からC.S.ルイスの『ナルニア国物語』の再読を始めたんですが、読み返すのは小学生のときに図書館で借りてきて以来。細かい部分なんてほとんど忘れてしまっているので、読んでいてなんと新鮮こと! 非常に楽しく読みきることができました。
 この『馬と少年』は、『ライオンと魔女』でクローゼットをとおってナルニア国にやってきたペペンシー兄弟たちがこちらの世界に帰ってくる前、王さま・女王さまとしてナルニア国を治めていたころのお話です。
 とはいってもペペンシー兄弟たちの出番は少なく (一の王のピーターなんて、遠征に出かけてしまっていて名前しか出てこないのだ)、主人公はカロールメン国で漁師の父と暮らすシャスタ少年。彼がナルニア国生まれの人の言葉を話す馬、ブレーと出会ったことから冒険の旅が始まるのです。
 カロールメン国の貴族のお姫さまアラビス、彼女と行動を共にしていた、ブレーと同じくナルニア国生まれの言葉を話す馬フインなども旅の途中で登場し、シャスタたちと合流します。
 『ナルニア国物語』はキリスト教色が非常に強いお話だと言われているそうですが、キリスト教についてあまり詳しくないわたしにはあまりそういうことは感じられません。まぁちょっと説教くさいかな~って思う部分があるにはありますが、児童文学って (特に昔のものは) 概ねそんな感じなんじゃないかしらん。
 シャスタたちが旅をとおして自分の弱さや欠点に気付き、認め、克服していく様子が冒険活劇のなかで生き生きと描かれて、最後の大団円になだれこむまで目が離せませんでした。
 また、「ここが自分の限界だ」と感じたときこそ実は真のふんばりどころ、というのはなかなか重い教訓ではないでしょうか。がんばりすぎて自分を追い詰めて二進も三進もいかなくなるというのは避けたいけれど、「がんばりすぎない」ことにばかり比重をおいて、結局自分を甘やかしているだけってこと、けっこうある気がするので…。
 わたしのつたない記憶によれば、「馬と少年」は『ナルニア国物語』シリーズのなかでは一番“魔法”の出番が少ないお話だったと思うんですが、カロールメン国の王子ラバダシにかけられる魔法 (っていうか、あれはすでに呪い…) はすごいインパクト! 15キロ以上神殿から離れたらロバになるって。うあぁ、イヤすぎる~。
 とりあえず番号順に再読してきた「ナルニア国物語」も、『馬と少年』まで進んだ今、残すは『魔術師のおい』と『さいごの戦い』のみとなりました。ナルニア創生と滅亡を改めて読むっていうのもなんだか感慨ぶかいものがあるなぁ。しかし、この2冊はぜひ続けて読みたいので、もちっと他の積読本たちをなんとかせねばなりませぬ。苦ッ。
[PR]
by nao_tya | 2006-04-05 11:30 | 読書感想etc.