映画や本の感想アレコレ。ネタバレにはほとんど配慮してません。ご注意! 


by nao_tya
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映画感想:『神様のカルテ』

 うーむ、めちゃくちゃ久しぶりのブログ投稿です。ブログを書いていない間なにをしてたかというと、ごく普通に仕事して映画観て本読んでたまにはおいしい外メシ食べて、そういや入院・手術もしてました~。
 んで気がついてみれば、せっかく観たり読んだりした映画や小説の印象が、かなり早い段階で薄れてしまっている…! さすがに作品そのものの存在が記憶にないってなことはありませんが、細かい部分が思い出せないの~。覚えているのはストーリーの最初と最後だけ、中盤の展開がどうにもあやふや。ブログに感想を書くことで記憶が脳みそに焼き付いてたんだなぁと実感いたしました。
 これではいかん! ということで、またちょっとずつ感想をブログにアップしていこうと思います。とはいえ、気合を入れすぎると反動で面倒くさくなってまたサボってしまいそうだし、のんびり気まま、マイペースでいきまっす。もはや遊びにきてくれる人がいるかもあやしいブログだしな(笑)。

〔ストーリー〕
 栗原一止は信州の松本にある本庄病院に勤務する内科医。内科医ではあるが常に人手不足の本庄病院では専門外の救急外来の当直をこなすことも日常茶飯事で、常に寝不足、過労気味の毎日を過ごしている。そんな一止には、最近大学病院の医局への入局の誘いがかかるようになっている。地域医療と最先端医療の間で気持ちが揺れ動くなか、ひとりのがん患者と一止は出会うことになるのだが…。


監督:深川栄洋
脚本:後藤法子
出演:櫻井翔、宮﨑あおい、加賀まりこ

 さて、9月最初の三連休に観た映画は深川栄洋監督の『神様のカルテ』。原作本は映画を観る前に同僚のO野さんに貸していただいて読了してました。本を借りたのが映画が公開される直前だったので、主人公の栗原一止先生やハルさんのヴィジュアル・イメージはすでに役者さん。おかげで映画を観ていても違和感はなかったですね。ただ、栗原先生を演じる櫻井翔くんの姿に「このオバちゃんのようなくりくりヘアの必要性はどこにあんの!?」とは思いました。いいやん、いつもの櫻井くんのヘアスタイルで…。

 医療モノの映画やドラマって、なんとなく緊張感があってスリリングな展開のものが多いように思うんですが、この『神様のカルテ』はそういう言葉はまったくあてはまりません。映画のなかで流れる時間はとてもゆったりしていて、ちょっとまどろっこしく感じるくらい穏やかに過ぎていきます。この空気は主人公である栗原先生の性格からきてるんでしょうねぇ。

 寝る暇もないくらい仕事に忙殺され疲れきっているのに、八つ当たりのように故のないことで責められる。普通なら堪忍袋の緒が1本や2本切れてもおかしくない状況でも、どこか反応がにぶく、ぼんやりした栗原先生に最初はちょっとイラッとします。しかしながら、このつかみどころのない茫洋とした栗原先生が内に抱えている悩みや苦しみがストーリーの進展とともにわかってくると、最後には「がんばれよ~!」と応援したくなるのでありました。

 大学病院の持つ役割、地域に密着した病院の持つ役割。どちらもなくてはならないもので、自分がどちらの役割を担う道を進むべきか悩む栗原先生と、悩む栗原先生を信じて見守るハルさんの関係もあたたかくてほほえましいです。ハルさん役の宮﨑あおいさんがとてもナチュラルで、「えいもう、かわいいなぁ~っ!」と、映画を観ながらまるでオッサンのように心のなかで叫んでおりました。

 原作を読んでいるせいで、「あ、ここは泣かせにくるな」とわかっていて身構えているのに、それでも涙腺を刺激されてうるるっとなってしまう箇所もあり、映画だけ観ていたらもっと盛大に泣けたかもしれません。北アルプスの山並みもとても美しかった。早い展開の映画に慣れてしまうと、この映画のゆったりテンポは起伏に欠けていて物足りないかもしれません。悪意を持つ登場人物がひとりもいなくて、毒気というものも皆無ですし。でも、観終わったあとに残るあたたかさやほっとする気持ちはとても心地よく、スピーディな映画では味わえないものじゃないかな。こういう映画もいいな~と思えました。

 あと、原作には出てこなかった「神様のカルテ」の意味が映画では出てきてます。それが映画独自の解釈なのか原作者さん本人が意味していたものなのかはわからないけど、栗原先生の患者さんに対する姿勢とあいまって「なるほどねぇ」とうなずける、とてもしっくりくる内容のものだったのも良かったです。

 原作はすでに続編も出ているので、また読んでみたいです。O野さん、買ったらぜひ回してください(←他力本願)。続編も映画化されるかな~??

●映画『神様のカルテ』の公式サイトはコチラ

●映画の原作本
 『神様のカルテ
 夏川草介(小学館文庫)
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by nao_tya | 2011-09-22 15:59 | 映画感想etc.