
毎年お正月休みは家でゴロゴロ~という生活なので、長編の小説を買い込んでおくことにしております。てなわけで、今年のお正月本は
スティーグ・ラーソン『
ミレニアム
』3部作~! さすがに3部作を一気には読みきれなかったものの、順調に読み進めてただいま第3部の「眠れる女と狂卓の騎士」に突入したところです。
この『ミレニアム』は第1部の「ドラゴン・タトゥーの女」が2010年の「このミス」に入ったりしたので存在は知ってたんですよね。でもタイトルがなんだか強面でどうも触手が伸びなかったのです。でも、今年の2月に公開されるハリウッド版映画の予告を観たらやたらスタイリッシュでカッコいい!! なんかこれはわたしが考えていたのとは違う感じの本かも? というわけで読み始めたのでございます。
そしたらまぁおもしろいのなんの! 「ドラゴン・タトゥーの女」の下巻に入ったらページをめくる手が止まらず、朝の4時までかかって読み終えちゃった (もちろんその後は爆睡でした…。正月休み万歳!)。いや正直云いますと、出だしはかなりてこずったんです。もともとわたしは翻訳モノは固有名詞や名前になじむまでに時間がかかるんですが、それがスウェーデンのものなんだもの~。ヴァンゲル家の人間たちがなかなか頭に入ってこなくて、読みながら系図を自分で描いて理解につとめました…。
だがしかし、そこを乗り越えてしまえばあとはグイグイ物語りにひっぱりこまれていきました。主人公は男女2人で、ひとりは雑誌「ミレニアム」の発行責任者ミカエル、もうひとりはかなり風変わり (という言葉ではおさまらないかも…) ながら抜群の調査能力をもつフリーの調査員リスベット。このリスベットが今までにない斬新なヒロインですごく魅力的なのです。
自分に対する攻撃には徹底的に容赦なく反撃する性質で、敵に回すと非常にコワイ人。リスベットは社会が定めたルールではなく自分のルール、倫理観を優先させます。でもそこには一本太い筋がとおっているので、彼女の過激な行動も納得してしまうのです。「スゴイわ…」となぜか感心してしまうことはあっても、「やりすぎなんじゃ?」という疑問をこちらに抱かせない、有無をいわせぬ説得力があると云えばいいのかなぁ。
彼女がやたらと女性にモテまくるミカエルとともに一歩ずつハリエット・ヴァンゲル失踪の謎に迫っていくのが第1部「ドラゴン・タトゥーの女」で、リスベットの人格形成に大きな影響を与えた“最悪の出来事”の詳細が判明し、彼女に迫る危険を描くのが第2部「火と戯れる女」。どちらも先が気になってなかなか途中で本を閉じることができない小説でした。通奏低音として女性への偏見や差別、そこからくる暴力などが流れており、作者であるスティーグ・ラーソンのそれらに対する怒りが感じられます。
第3部はまだ読み始めたばかりで、これからどんな展開になるのか予想がつきませんが、ふくらんだ期待を裏切らない内容だと信じております♪
2月には映画も公開されるし、いやぁ楽しみだ! ハリウッド版の前に本国スウェーデン版の映画も観たいなぁ。ふたつのヴァージョンのリスベットとミカエルを比較するというのはなかなか贅沢ですよね。
●ハリウッド版映画『
ドラゴン・タトゥーの女』の公式サイトは
コチラ。
●スウェーデン版映画『
ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の公式サイトは
コチラ。
〔ストーリー〕
弁護士の宝生エミは熱意はあるが、法廷では失敗続きでもはや後がない状態。そんな彼女に、妻殺しの疑いで起訴された矢部五郎の弁護が任される。矢部は妻が殺された時間、自分は落ち武者の里にあるしかばね荘で、落ち武者の幽霊に金縛りにされていた、と主張。しかばね荘を訪れたエミは落ち武者の幽霊・更科六兵衛を説得し、彼を法廷の証言台に立たせるのだが…。監督:三谷幸喜
脚本:三谷幸喜
出演:深津絵里、西田敏行、阿部寛
5日が仕事始めではありましたがすぐに3連休にはいってしまい、まだまだお正月気分が抜けませ~ん。いけませんよね、こんなことでは…。とか云いつつ、3連休には
三谷幸喜監督の『
ステキな金縛り』を観てきました。今週末で上映終了のところが多いみたいで、まさに滑りこみ鑑賞。小さいスクリーンにはなっておりましたが、観客が半ば以上入っていましたよ。
今回はジャンルとしては殺人事件をめぐる法廷モノではあるのですが、三谷作品らしく“落ち武者の幽霊が証言台に立つ”という奇天烈な設定が付加されたコメディで、なかなか楽しかったです。ちょっとした脇役にいたるまで名の通った役者さんが登場してるし、三谷作品をずっと観てきた人なら再登場したキャラクターにニヤニヤしちゃうだろうし、とにかくサービス精神満載でした。役者さんの持ち味をよく活かしたキャラクターを作っているので、細かいエピソードまで笑いを誘ってきます。
あくまで幽霊が証言台に立つために事件を起こしたって感じで、真相の暴き方とかは割と大雑把な感じで意外性はありません。しかしながら、見えない人が大半の“霊”という存在をどうやって証明するかというドタバタ劇から、登場人物の抱えている悲しみが昇華していく人情劇へと移り変わっていく展開はやはりうまいです。主人公のダメダメ弁護士・宝生エミを演じた深津絵里さんがとてもキュートで、エミの奮闘ぶりも微笑ましいんだよね~。
エンドロールが流れてる間もエミのその後がわかるつくりになっていて、「恋人と仲直りしたんだな~」とか、「お、子どもさんが誕生してる!」とか、最後の最後まで観てる人を退屈させない配慮にはただただ感心。しかし、エミの家では写真を撮るとすべて心霊写真になっちゃうということなのかしら。それはいかがなものか(笑)。六兵衛さん、ポイント使いすぎだよ!
あと、フランク・キャプラ監督の「素晴らしき哉、人生!」や「スミス都へ行く」を知っていれば、楽しさ倍増かも。もちろん観てなくても支障はありませんが、『ステキな金縛り』を観たらどんな映画なのかきっと気になってくると思います。
●映画『
ステキな金縛り』の公式サイトは
コチラ。
〔ストーリー〕
IMFエージェントのハナウェイはコードネーム「コバルト」に渡される秘密ファイルを奪取する作戦上で殺害され、ファイルも横取りされてしまう。作戦のチーム・リーダーのジェーンとベンジーはモスクワの刑務所からイーサン・ハント脱出させ、イーサンを新たなリーダーとして「コバルト」の正体を探るためにクレムリンの侵入することになった。ところが、別組織が引き起こした爆破に巻き込まれたイーサンはロシア情報部に爆破テロの首謀者だと決めつけられてしまう…。原題:Mission: Impossible – Ghost Protocol
監督:ブラッド・バード
脚本:アンドレ・ネメック、ジョシュ・アッペルバウム、クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、ポーラ・パットン、サイモン・ペグ
あけましておめでとうございます。ろくに更新もしていないわがブログでございますが、本年もよろしくお願いいたします~。
さてさて、年があけまして元旦は姉夫婦、弟夫婦がやってきてお節などをいただいて過ごしましたが、夕方くらいには彼らも自宅へ戻ったので、そこから2日までちびちびワインをすすりながら読書にいそしんでおりました。そして3日は本年お初の映画鑑賞へ。観たのはブラッド・バード監督の『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』。
平成24年しょっぱなの映画がトム・クルーズ主演作っていうのが自分的にどうなんだ? という感じなんですけど。いや、トムちんの映画を観たっていうとき、なぜか「いや別にわたしトム・クルーズのファンというわけじゃないんだけどねっ」とイイワケしたい気持ちに駆り立てられるのよ~(笑)。
映画そのものはなかなかおもしろかったです。「ミッション:インポッシブル」シリーズのなかでは1作目と同じくらい好きかも。トム・クルーズが体をはって演じるアクション・シーンはさすがの迫力。ドバイのブルジュ・ハリファ・ビルを使ったシーンとか手に汗を握っちゃいます。もちろん撮影時はワイヤやハーネスなど落下防止の策をたくさん講じてるんだろうけど、あの高所で動き回るだけでもすごい。軽い高所恐怖症のケがあるわたしだったら、あの高さでは足がすくんで一歩も動けないもん。
公式サイトなどは一切チェックせず予告だけ観て映画館へいったので、ジェレミー・レナー (@『ハート・ロッカー』) が登場したときはびっくり。もしかしたらIMF内部の裏切り者でイーサンに殺されちゃうのか!? なんて考えましたが、思わぬ活躍ぶりで予想を覆してくれました。冒頭にジョシュ・ホロウェイも出てきたし、先日観た『リアル・スティール』のエヴァンジェリン・リリーといい、『LOST』組もがんばってますねぇ。アニル・カプール (@『スラムドッグ$ミリオネア』) はちょっともったいない使われ方で残念。
3作目を観たときに気になった続編でのジュリアの存在も思わぬ伏線となっていたし、ルーサーがワンシーンながらしっかり登場したのもよかったです。1作目の吊下げアクションのパロディ (という云い方が正しいのか…?) も組み込まれていて楽しめました。ここらへんはシリーズもののもつ旨みってやつかな。
上映時間は132分とちょい長めですが、クレムリンへの潜入、ドバイでの高層ビルアクション、砂嵐のなかでのカーチェイス、ムンバイの立体駐車場での格闘などなど、見どころもりだくさんで長さを感じさせません。ストーリー自体は特に入り組んだものでもないので、純粋にアクションを楽しんでいられました。ハラハラ・ドキドキして観たあとはスッキリ! というまさにTHE娯楽作! お正月に観るにはぴったりな映画だったと思います。満足♪
●映画『
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の公式サイトは
こちら。
〔ストーリー〕
コルター・スティーヴンス大尉が目覚めたのは通勤列車のなか。目の前の座席の女性が親しげに話しかけてくるが、コルターは彼女にまったく見覚えがない。アフガニスタンで兵役についていた自分がなぜこの場にいるのかわからないコルターは混乱するが、間もなく列車は大爆発を起こしてしまう。再び気がつくとコルターはカプセルのなかにいた。モニターに現れたグッドウィン大尉は、コルターがシカゴで起こった列車爆破テロ犯の次なる爆破を防ぐ任務に就いているのだと説明するのだが…。原題:SOURCE CODE
監督:ダンカン・ジョーンズ
脚本:ベン・リプリー
出演:ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ
レディスデイに
ダンカン・ジョーンズ監督の『
ミッション:8ミニッツ』を観てまいりました! 本当は週末に観にいくつもりにしてたんだけど、『スーパーナチュラル』第6シーズン鑑賞に没頭してしまい、予定を変更したのでありました。普段は仕事帰りに映画を観ると帰りの足がなくなっちゃうんですが、この映画は上映時間が93分とコンパクトなので余裕だったのよね~。
映画の中身は短い上映時間に比例するかのようにキュッとまとまって中だるみする箇所もなく、最後までハラハラしながら楽しんで観ることができました。わたしはまったくの文系人間だから、「量子力学」とか云われても?マークが頭のなかを乱れ飛ぶばかりで、ラトレッジ博士の説明する“ソース・コード”も、理屈を聞くだけでは「も、もう1回説明して~っ」という感じなんだろうけど、ストーリーに乗っかって示されると、なんとな~くわかったような気がするんですよね (あくまで“気がする”だけなので、人には説明できない…)。
主人公のコルターは、列車の爆発事故が起きるまでの8分間を何度も何度も、数え切れない回数体験するわけですが、毎回違うアプローチを試みて、少しずつ列車爆破犯を突き止めていくところがまずおもしろいです。同じ場面を繰り返しているようでありながら細かい部分が少しずつズレていて、さっきは伏せられていた部分が見えてくる、というのは『バンテージ・ポイント』とちょっと似てるかな。『バンテージ・ポイント』はまったく同じ時間軸を違う角度から見ていく映画で、起こる出来事が変わるわけではないんだけど、回を重ねるごとに事件の核心に近づいていくというのは同じだよね。
爆破テロ事件の犯人究明のほかに、コルター自身の記憶の欠落の謎、実際の彼は今現在どこにいるのかという疑問も加わわってきます。コルターがけっこう短気で、ほかの乗客にたいして高圧的というか攻撃的なのがどうもうねぇ、とは思ったんですが、8分間という制約のなかで動かなければならない焦りを考えるとしょうがないのかも。モニターをとおしての会話のみで、作戦のオペレータ役であるグッドウィン大尉とコルターが信頼関係を結んでいく様子も良かったです。
ただですね、コルターがクリスティーナに惹かれていく、というのは実際のところどうなんだろう? クリスティーナはコルターのことをショーンと思ってるんだからいいんだけど、こういう不安や焦りが心を占めている緊迫した状況のなかで、コルターがそういう心境になるっていうのは、少々強引な気もするのです。たった8分間でも何十回とその8分を繰り返していけば、多くの時間を一緒に過ごしたことにはなるわけなんだけど、あまりにもアクション映画のお約束 (危険のなかで出会った男女が惹かれあう、というヤツ) 過ぎないかい?
それと、映画を観終わったときはおもしろかった~、ハッピーエンドでよかったわぁと思ってたんですが、あとから徐々に“でも、なんかおかしくない?”というモヤモヤが出てきちゃったのです…。だって、コルターが作り出した未来では、コルター自身は爆破を未然に防いだという自負をもって、ショーンとしてクリスティーナと結ばれて生きていけるんだから確かにハッピーでしょう。でも、ショーンという歴史の先生の自意識は消えてしまうわけですよね? 爆破が起こってしまえばショーンは死んでしまうんだからしょうがないのか? でもほかの乗客は助かって自分の人生を生きていくのに、なんでショーンだけ貧乏くじ!? ショーンひとりが気の毒で納得いかんっ! と、帰りの電車でひとり怒っていたのでした(笑)。
わたしとしては、この『ミッション:8ミニッツ』はかなりおもしろい映画だと思ったし、好きなんだけど、最後にこの“納得いかない感”が残るのがなんとも残念で…。ご覧になったかた、この点はどう思われました!?
●映画『
ミッション:8ミニッツ』の公式サイトは
コチラ

ようやく、よ~やく! 海外ドラマ
『スーパーナチュラル』第6シーズン
を全話観終えました~っ。DVDボックスは予約していたので手許に届いたのはかなり前なのですが、なかなか観る気になれず先送りしていたらいつのまにやら11月に…。
観る気になれなかった理由ってのはたいしたもんじゃなくて、第5シーズンで第1シーズンから続いてきた一連の流れ (ウィンチェスター一族にまつわる諸々とか) にひととおり説明がついちゃってたから。ルシファーやミカエルと地獄に落ちたはずのサムも、第5シーズンのラストであっさり復活してるのがわかってたし、なんとなく観るテンションが落ちちゃったんですよね~。
で、観はじめるとやはり最初はこちらの気持ちの問題なのか、なんだか展開がもったりしているように感じられて、前シリーズまでのように続きが気になってしょうがないということもなく…。とろとろペースで鑑賞を進めておりました。魂なしサムに可愛げがなかったのも大きいかな。でかい図体をしていながら弟気質のせいか、常にいろんなことにワタワタ・オタオタしているのがサムの魅力なのに、魂なしサムは狩のためなら人を犠牲にしても一切お構いなし。ディーンやボビーへの仕打ちなんざかなりひどいもんで、この3人の擬似親子的な繋がりが大好きなわたしとしては、非常にさみしい前半戦でありました。
しかし、黙示録の四騎士のひとり (という数え方でいいのだろうか…?)“死”の協力で、サムに魂が戻った後半戦からはどんどんおもしろくなりました! 週末に一気見しちゃった。カスティエルはもちろん、クラウリーやバルサザールなど前シリーズからのキャラクターの出番も多くなって、煉獄をめぐる争いに焦点がしぼられたせいもあると思います。“マザー”がさしたる抵抗もなくあっさり退場しちゃったのは拍子抜けしちゃったけど。今回のラスボスじゃなかったんか~い!?
スーパーナチュラルならではのコミカルなエピソードも相変わらず楽しかった! しかし「もう1つのスーパーナチュラル」はちょっとやり過ぎ感がなくもないですねぇ。いや、楽しかったんだけど、ディーンやサムがドラマ本編で現実世界にやってくる設定というのはかなり内輪ウケっぽいというか、俳優さんのディープなファン向けっていう気がするから。マンガとかでいうと、連載が終了したあとの番外編、単行本に書き下ろしで収録されている小話、あるいはファンがつくった同人誌みたいな雰囲気があるというか (←我ながらわかりにくい喩えだこと)。
あと、スーパーナチュラルは死んじゃったキャラクターを再度登場させるのがわりとたやすい世界観なので、うまく使えば妄想がかなり刺激される、“もし○○だったら…”なエピソードができるんだと思ったのは「沈まぬタイタニック」。エレンがボビーと再婚するって意外性があったけどふたりが並ぶと違和感なかったです。実際にそうなってたとしても受けいれやすいアイデアだったと思うわ~。ジョーが会話のなかだけで実際に登場しなかったのも良かったと思う。ただ、本当に死者を復活させるのは頻繁にやるとご都合主義が過ぎて、全体的に緊張感がなくなるだろうから難しいところですね。サムとディーンはすでに複数回生き返ってるし。でもトリックスター (ガブリエル) には復帰してほしひ…。
第6シーズンのラストは、キャスが“俺様神様”の超上から目線な天使になっちゃって、次なる展開が楽しみです。お人よし天使だったキャスに戻ってくれるのでしょうか。スーパーナチュラルの場合、この設定を長くひきずるかあっさり2~3話で終わらせちゃうのか、まったく予想がつかないです。第7シーズンを日本で観ることができるのはまだ先だから待ち遠しい! このワクワク感、第5シーズンの終わりにはなかったものです。ひと区切りついたスーパーナチュラルがまた違う展開を見せてくれたということですね~。ただ、ここ3シーズンほど話が壮大になりすぎてる気もするので、もうちょっと原点回帰したほうがよくない? とは思うのでありました。